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そして、伝説の料理人へ
数日後。
ルミナスの街は、かつてないほどの活気に満ち溢れていた。
魔王軍の四天王をワンパンで滅ぼし、王都の魔導士団を無力化した『謎の料理人・カズト』の名は、もはや隠し通せるものではなくなっていた。
ディルムッドたち王宮の人間は、命からがら王都へ逃げ帰り、「あの男にだけは絶対に手を出すな! 国が滅ぶ!」と国王に泣きついたらしい。
結果として、王宮からの嫌がらせは完全に無くなった。
「カズト様、今日の『ポテトサラダ』も最高です!」
エレインが幸せそうにスプーンを動かしている。
「主よ、次はあの『つなまよ』というのを十個ほど作ってタモレ!」
クウが元気に九本の尾を振っている。
「おいおい、俺たちの『牛丼』も忘れてもらっちゃ困るぜ!」
ガウルさんが笑う。
俺は宿屋の厨房で、みんなの笑顔を見ながら、ふっと一息ついた。
異世界に召喚された時はどうなることかと思ったが、日本の美味しい晩飯と、この最高な仲間たちがいれば、どこでだって楽しく生きていける。
「よし、みんな、今日は新作の『カップヌードル(シーフード味)』を試してみようか。これのバフは……『水中呼吸』と『無限魔法乱舞』だ!」
「おおお! 待ってました!」
俺たちの異世界晩飯無双は、まだまだ始まったばかりだ。




