48話
進級後
――時は過ぎ、もう次の年には学校を卒業して一人前として世界に出る年に彼らはなった。
2年から3年になるときは寮の部屋が変わることがないからアクオス達3人はまた1年間同じ部屋で毎日を過ごすことになっている。
「いよいよ討伐のバイトも受けれるようになるな!」
「あんまり受けたくないんだけどなぁ……」
「フォルトくん、大丈夫だよ。討伐系は多分……」
“多分、そんなに数がこないだろうから”アクオスはそう言いかけてやめていた。
それはあくまで予想であり、実際どの程度くるのかは知らないから。
そして……
アクオスの予想はある意味では正しかったとわかるのはすぐのことだった。
「うぇー討伐のバイトの紙がない!」
「やっぱりね……」
「アクオス君はないと思ってたの?」
「まぁそうだね」
いつもの派遣バイトが張り出されてる場所、そこでセイルは赤獅子の件の時から待ち望んでいた討伐のバイトがあるかと楽しみにしていたが、そこはもうすでに人数に達しているものあったのか、隙間がだいぶ空いているようだった
「おー、今日もやる気ありそうだな、3人組」
「あ、いつもの。今日はずいぶん派遣の依頼書が少ないですね」
「まぁな。学費もろもろを稼ぐのを後回しにしてたやつらとかが慌てて大口んとこ持ってってたからな」
事務所のその人に話を聞けば、その大口というものの大半が討伐系で、そもそも討伐系の依頼は数が少ない為にもうそれ関係の依頼書がないのだという。
そのことに安堵したのはフォルトで、不貞腐れているのがセイルなのはわかりきっていたことで……
「あれ、でもこの依頼は初めてみるやつだ……」
「あぁ、研究協力のやつか。それは時間がかかるうえにそれほど金が貰えないから毎年埋まらないんだよな」
その中でアクオスがふと見つけたのは、事務所の人が言った通りに研究協力のバイトだった。
その研究内容は火属性なら燃やし続ける、風属性なら風で風車を回し続けるというような感じのもので内容こそさほど難しさはなさそうだった、が。
その支給金額はそれこそ1年時から受けることのできる最安の収集系のバイトよりも低かった
「これは確かに埋まらなそう……」
「受けるのは余裕があるやつか、魔力維持に自信があるやつくらいなんだよな」
「期間は4週間……」
結局、アクオスら3人は残っていた派遣依頼のうちで選んだのは契約獣と一緒にやることができる森調査の依頼だった。
もっとも、その森は3人が赤獅子に遭遇したあの森のことだが。
「研究よりはましそうだな」
「生息する獣と野草の確認……うん、なんとかできそうだよね」
赤獅子との遭遇以来行ってなかった森、3人はそういう意味では少しだけ楽しみになっていた。
さほど難しいことのないはずのその依頼を……
森に強いのはシャーレとギン(とシウ)。クノギははっきり言えば何故森にいたのかは不明系。
なお、森自体はそんなに深くない




