6日目
さて、包丁少女編最終です。
最終日だ。サヤは憂鬱だった。圧倒的な数の暴力を使うプレイヤー達とそれを一人で相手にする事が出来る男の存在が確認したからだ。
人数が多い方はまだ何とかなるかもしれないが、黒い布の少年に私は勝てるんだろうか?
まぁ、勝つ必要はないんだけど、それでも負けてポイントを減らされるのは嫌だな。
サヤは隠れていた部屋からのそりと起きだした。
今日は全てのプレイヤーにチャンスがある最終日だ。全員が少しでも順位を上げる為に全力で戦闘を行うだろう。
今の時間は10時だ。この大会の終了時間は14時。あと4時間しかない。
「あちゃー。寝すぎたかな。」
欠伸を一つして起き上がり、隠れていた部屋から出る。
外から出たそこには黒布を巻いた少年と30人の男女が戦っていた。
当たり前だけど明らかに黒布の少年の方が劣勢で、30人の方は余裕のようだった。
それを見た時、私は頭がカッとなった。
気がついたら私は黒布の少年に向かっていた攻撃を受け止めていた。
「手伝うよ、一緒に戦おう。」
「・・・」
黒布の少年は何も答えず、代わりに首を縦に振った。
・・・
「あー、まさか勝てるとは思わなかったなぁ!」
「・・・」
「私はサヤっていうの!あなたは?」
「デュアンだ。」
「なによ喋れるんじゃない。喉に障害でもあるんじゃないかと思っちゃたじゃない!ねぇ、それよりさ、アドレス交換しない?」
「・・・」
「いいじゃない!今度遊ぼうよ!あんたの戦い方かっこよかったしさ。私気に入っちゃった!」
「わかった・・」
こうして大会は終わり、少年少女は日常に戻って行く。
彼等が虐殺カップルと呼ばれるのはまだまだ先の話―――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
サヤに「私に調理されたいやつから前に出なさい」って決め台詞を言わせられなかったのが心残りです。
まぁ、少しでも暇を潰すことに協力できたなら幸いです。
あとこの後に次の予告を入れますが、正直書くかどうかは分かりません。




