リベンジ成功?
「ご主人様ー。サンちゃん元気に育ってますー」
「そっか。じゃあちゃんと面倒見てあげるんだよ?」
「はーい」
ディセさんと山王鳥の卵を取りに行き、取ってきた卵をどうしようかと相談した結果、リアが育てる。というので任せてみた。
育てる前に色々と情報を集めた結果、過去に卵を手に入れた人たちが同じことを考えて育てようとしたが、まったく懐く気配がなく、育って卵を産むようになっても近づくとすぐ卵を割られてしまっていたようだ。
その話を聞き、懐く様子がないようならば逃がすという事を考えたのだが…。
リアに凄く懐いたため、今後は全部リアに任せることにした。
リアが教え込ませたのかわからないが、私とサイに対しても一応警戒はしていないので、卵を貰っていっても大丈夫にはなりそうだ。
育てるに当たって餌や成長速度についても調べてみると、餌は食べ物なら何でも食べるらしく、成長はかなり早いらしく一ヵ月もあれば成体になるそうだ。
そして成体になった山王鳥は親元を離れ、新天地へと目指すらしい。
不死であるが、卵を常に狙われる山王鳥はこのように数を増やしているらしい。
まぁ、山王鳥をうまく育てられそうな気配があるので、採れた卵を市場に出すということを考えたが、貴重な山王鳥の卵をそうそう出してしまうと値崩れしてしまう恐れがある。
なので、本当に資金に困った時だけ市場に売り出そうということになった。
ということで、山王鳥の卵を使った料理は私の店限定の商品という形になりそうなのだ。
そんな感じで私の店の商品が増えたのは良いことだ。
しかし、これから向かう場所は未踏の地であり、入り方すらわかっていない。
ということで。
「サイ、リア。お留守番よろしくね」
「わかった」
「ご主人様! 行ってらっしゃい!」
そう。
私がこれから向かう場所は調和の森だ。
あれからスキルも増えたし、おそらく条件を満たしているであろうという考えでリベンジしにいくのだ。
また失敗した時に飛ばされ対策のアイテムもいくつか用意してあるし、何が来ても大丈夫! …のはず!
「キュゥ!」
「大丈夫だよ。イカグモさんたちのご飯も持ってるから」
「キュゥゥ!」
「まーま。ネウラもごはんあげたい」
「そうだね。行くのも久々だもんね」
レヴィもネウラもイカグモさんと会うのが楽しみなようだ。
まぁ急いでるわけでもないし、少しゆっくりしていいかもね。
ということで到着しましたクラー湖。
相変わらず湖は綺麗だなー。
クラー湖に着いたので、レヴィとネウラを召喚すると、レヴィは真っ先に湖に向かっていった。
ネウラはじっと待っていたので、イカグモさん用のご飯を皿に乗せて置いてあげる。
その皿を器用に蔦で持ち、湖の岸辺に移動して近づいてきたイカグモさんたちにご飯を与えている。
「まーま。もっとちょうだいー」
「今行くよー」
どうやらイカグモさんたちも楽しみに待っていたようだ。
私は岸辺に近づいて追加のご飯を皿に乗せて、イカグモさんたちの食事の様子をじっと見つめる。
「んー…ちょっと久々だからって貰いすぎな気が…」
「キュゥ?」
「まーま?」
ご飯のお礼として糸を貰えたのはいいんだけど、二十三個は一度に貰いすぎな気しかしない…。
きっとイカグモさんたちも私たちが来ないと暇なのだろう…。
クラー湖に遊べるような遊具を設置するべきなのだろうか…?
てか、そもそもフィールドにそういうアイテム設置ってできるのかな?
まぁそこは実験しないといけないね。
「さて、そろそろ調和の森に近づくから二人とも召喚石に戻ってね?」
「キュゥ!」
「やー!」
えぇ…。
なんでそこ拒否るの…?
「えっとね…? もしかしたら飛ばされちゃうし、危ないから二人は戻っててほしいんだけど…」
「キュゥ!」
「ネウラもまーままもる!」
どうやら二人は私を守るといって聞かないようだ。
どうしようか考えていると、依然聞いた声が森の中に響いてきた。
『侵入者』
『侵入者』
『だが』
『だが』
『以前感じた』
『気配』
うそっ!?
まだ霧も出てないし、気分は悪くなってないためそんな深く入ったつもりはない。
もしかしてスキルが成長したせいで、なんらかの耐性ができてたの!?
『だが』
『だが』
『以前とは違う』
『違う』
『資格』
『所持』
『それに加えて』
『眷族もいる』
『いる』
眷族…?
レヴィとネウラのこと…?
『ならば』
『ならば』
『我らは』
『我らは』
『汝を』
『汝を』
『『歓迎する』』
その瞬間、私たちは突風に襲われた。
咄嗟にレヴィとネウラを抱きしめて飛ばされないようにした。
しばらくすると突風が止んだため、ゆっくりと目を開ける。
「えっ…?」
目の前には大木の上に家が建てられていたり、その大木を繋ぐ用に橋などが架けられて移動できるようになっている街のようなのがあった。
「どっ…どういうこと…?」
私たちは何が何やらわからず困惑していると、橋の上にいた人が私たちに気づいて声を掛ける。
「おや、人が来るなんて珍しいな」
「えっと…ここはどこですかー?」
「ん? わかっててここに来たんじゃないのか? ここは調和の森の中にあるエルフの里だよ」
えっエルフー!?
確かに言われてみれば、あの男の人の耳が少し長い気がする。
ってことは…。
「私たち…気づかずにエルフの里に来たってこと…?」
やばい…これどう説明しよう…。
主にショーゴとリンに…。
最近忙しくて更新できず申し訳ありません。
ちなみに2月~3月頭はたぶん週一更新レベルの忙しさなのでご了承ください…。




