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第2部第1章 あの二人から始まる

作中最強クラスのあの二人から、始まります!

いつもと違った彼らの顔が見られると良いと思っています。

ーーとある街のとある酒場にて

「さて、これから1ヶ月どう過ごすか?大佐の温情で金は貰ったけど、退屈だよなアルベルト」

ヴィンスは、入隊以来常に前線に出続けていたので、何をしたら良いかわからなくなっていた。

カチッ

葉巻に火をつけて、アルベルトが答えた。

「ふぅーーーそうだな。俺も遠征に来てまで長期謹慎を食らうとは夢にも思わなかったよ」

ヴィンスは、リヨに叩かれた頬を押さえながら首をひねった。

「んーーー。まぁ、明日の事を気にせずにこうやって酒を飲める事もなかなかないからな。暫く休暇を満喫してみるか」

コトン。

グラスをテーブルに置いて、周りを見渡して平和な街のバーを改めて噛み締めた。

……しかし。

コイツらが街に溶け込むのは、あまりにも不自然なのだ。

「おい、アイツら見ない顔だな?この街のヤツじゃないな」

「はい。なんか態度もデカいし男前で気に入りませんよね。脅かしてやりましょうか?」

端の席で何やら物騒な話をしている不良達。

「あぁ、俺らの呑み代貰って来いや」

「はい、任せてください」

1人の不良が、ヴィンス達の席の前に立って声をかけた。

「おい、お前らこの街のモンじゃねーな?金は持ってるか?」

アルベルトが、少し嬉しそうに答えた。

「お、おぅそうだ。他所者だ。金は結構あるぞ〜」

「ぶっ…おい、アルベルトいじめるな」

ヴィンスも制止してる様ではあるが、満更でも無い様子だ。

「お、おう。そうかじゃあ一人※10ドルずつ置いていけ」

※現代の価値で4万円程度

強気な金額を、吹っかける不良。

「お?それは何代(なにだい)だ?なんかお前が歌でも聞かせてくれるのか?」

退屈と言う名の悪魔が、アルベルトをどんどん遊ばせる事になっていく。

「マスター。ウイスキーおかわりくれ。何かつまみも頼む」

ヴィンスは、ウイスキーが無くなったからとは言え、このタイミングで注文する。

「お、おまえら!!舐めてるな!!怪我したいのか!?」

不良はアルベルトの胸に手をかけた。

「あ?お前、ホントに俺達で良いのか??」

座ったまま、アルベルトは不良に視線を向けた。

「あ、あ、当たり前だ!!大人しく、金を置いていけ!!……」

「イデデデデデデ……!」

アルベルトは、不良の鎖骨を握ってひねった。

ヴィンスが、耐えられずに笑い始めた。

「あははは、なんだそれアルベルト!そんなやり方あるかよ」

不良の鎖骨を握ったまま、アルベルトがヴィンスに視線を向けた。

「だってよー。ケガさせるわけにも行かないし立つのも面倒だろ」

「イデデデデデデ……離せ!!」

不良は、鎖骨を擦りながら振りほどいた。

「お、お前らなー!ボブさんが来たらおしまいだぞ!!アンダードッグのボブさん呼ぶからな!」

2人は、もう楽しくなってしまい彼の申し出に承諾した。

「あはは。おぉ、良いぞアンダードッグのボブさん呼んでくれ」

この一連の騒ぎを聞き付けて、店内にいた不良達が集まってきた。

「ボブさん!コイツら普通じゃなさそうです!」

不良達の中でも一際身体が大きく、イカつい男が寄って来た。

「なんだ、お前ら。俺の仲間に何してくれた?」

アルベルトは、頭をぽりぽりとかき答えた。

「なんもしてねーよ。胸ぐら掴まれたから掴み返しただけだ」

それを見ていたヴィンスが面倒はごめんだと思い間に入る。

「おいおい、やめておけアルベルト。からかうな」

すると、不良の1人がヴィンスの頬を指でつついた。

「なんだぁ?お前、この顔。嫁さんにでも叩かれたか?」

バチィーーーン!!……

バタン

ヴィンスの平手打ちで、不良が床に転がった。

アルベルト大爆笑。

「あははははは今のは、コイツが悪い!でも、ヴィンス!お前あははははは」

ヴィンスは、ハッとなり我に帰る。

「あ、やべぇ。つい」

それを見たボブは怒り心頭。

「てめぇ!!手出しやがったな!」

酒瓶を持ってヴィンスに、振りかぶった。

パシッ

アルベルトがボブの腕を掴んで言う。

「店に迷惑がかかる。外にでるぞ。お前らの溜まり場でもあるんだろ?」

ボブは、アルベルトの目を見て言った。

「あぁいいだろう。吠え面かくなよ」

「すまん!マスター。ちょっと彼らと話し合いしてくるわ」

ヴィンスが、そう言うと2人はアンダードッグの8人を連れて店の外に出た。

最初にヴィンスの地雷を踏んだ1人を床に残したまま。


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