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風待ち港で、君を待つ  作者: 風間 絆
第1章 高校1年生

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白昼夢

遠い昔幼き頃、淡く儚い美しい世界をみた。


それは白昼夢のように、非現実的で幻想的。


当時の光景は、成長した今でも記憶の中で鮮明に残っている。



船に乗って白い着物を着たきれいな女の人が


何人かのお供を連れてやってきて。


陸に降り立つとたくさんの人に出迎えられていた。


みんな笑顔でうれしそうで幸せそうで。



心地良い風が吹いていて、散る桜の花びらが


粉雪のように舞っていた。



晴れの日吉日、春霞花霞。


その頃は、まだこれが何の行事なのかはよくわかっていなかった。


この地域に伝わる伝統的な儀式だと知るのは、


もう少し後の話で。



理解できる年齢になったら、


あぁ、私は本当にすてきな町に生まれたと


思ったんだ。


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