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ただの人形が天才魔術師になるまで  作者: 戸崎猫男
第2章:霊園教編〜ただの人形が宗教を潰すまで〜
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第30話 和解

『なるほど…………『霊園実験』が中止になったからご主人様は解放されるんですね』

「はい、ですがこの方が解放されたとしても、廃人状態ということには変わりないので、治療をしなければならないのです。

その治療とは、『トゥアルー迷宮』というS級ダンジョンのダンジョンボスが持っている『全治の薬草』を摂取することなんです。

それ以外の治療法は、現在存在していません」


リドール、師匠、………誰かさんは驚愕した。

しばらく沈黙が続いた。


『…………ならば、自分もそのダンジョンボスを倒すのに協力させてください!』


その中で一人、決意を固めたリドールがそう言った。


「え?いや、霊園教だけで十分なんで結構ですよ?」

『いいえ、自分はご主人様を守ると決めたので、これも使命なのです』


うーん。

正直なところ、リドールは足を引っ張る気もするけど…………まぁ本人がやりたいならいいのかな?


「…………わかりました。

では、明日に指定したS級ダンジョンで待ち合わせです。

あなたの守りたいという志、気に入りました」


あれ?

結構リドール気に入られてるじゃん。


しかも承諾してくれたし。


「あ、後もう一つみなさんに伝えないといけないことがありました」


え、まだなにかあるの?


「実は……………霊園教はなくなることになりました」


え、えぇぇぇぇ!?

ちょ、え?


「今回の騒動で、『霊園実験』というクソの実験を生み出したことを強く後悔しており、本当にこのまま『霊園教』が普通にあっていいのか?と思ってしまったからです。

ですが、あくまで『霊園教』がなくなるだけです。

俺たちは新たな宗教『楽園教』を創設することにしました。

これからは世界中の人たちが幸せになれるような活動をしていこうと思います。

それでは…………」


そう言い残し、ヴィリアさんと、青年はどこかへ行ってしまった。

まさか、新たな宗教を創設するなんてな………


「というかリドール、まさかお前……………

俺を助けるためだけにここへ来たのか?」

『はい!』


なんていい子なんだ……………!

うう………親として感動したぞ。


「後ろの方たちは?」


一人は師匠、それはわかっている。

だが問題はもう一人の少女だ。


一体誰なんだ?


『彼女は、『べーラー・グリセリント』さんといい、『剣聖』という剣を極めた者しか獲得できない称号を持っている方です。

その実力は師匠と同等なんですよ』


へぇー。

え、え!?


この14歳くらいの少女が師匠と同等!?

いやいや、さすがにないでしょ。


~リドールの心の中~

師匠、多分最初にベーラーさんと会った時の自分と同じことを思っているんだろうな…………


~リカエル視点~


『一応言っておきますけど、マジですよ』


え、マジなの?

ってか、リドールも俺の心の中よんできたじゃん。


こいつもエスパーだったのかよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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