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月の色
星も見ない夜空に半月
夏の終わりに咲く花白く
見上げれば月青白く
貴方にも似ることかあの景色
38万km 走るだけなら僕の車にも出来るが
宇宙船がなくては息も吸えぬか
知らぬげにウサギは餅をつくが
ウサギ年の生まれとて許してはくれぬか
肥やすべき馬も飼わぬままに
ただ宙は高く手も届かぬほどに
赤子どころか家族も暮らさぬというのに
半月の光冴えて音も風もなく
貴方を追いかけるべき宇宙船の跡もなく
半月と共に移りゆくやがて夜が明けるまで
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手提げ鞄とこうもり傘 作者：
萩原 學
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