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手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
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吸血鬼

新作

ブレーキのない自転車で普通に坂を下るのは無謀と言える

でも後ろからついてくる物があって全力で漕いでも離れなかったらどうしよう

自分の足以外にも頼もしい動力が欲しいところだが

買ったばかりのロケットも壊れてしまって修理に出したところで

修道院の僧侶だってそんなことで目くじら立てたりしない筈

回廊の四方に飾る蝋燭を拝んで責め立てるくらいのことはやるだろうが

その顔の前にもベールを垂らして人には見られないようにしていることだろう

せめて顔がわかれば挨拶くらいできようものを

物凄い勢いで喰われそうになっては振り向くことすら出来やしない

そろそろ夜が明けるからこのままでは人に見られそうで

でもこんなところで正体がバレる訳にも行かないではないか

ともあれ足も草臥れてきたから誰か代わって欲しいのだけど

何処かの谷底に向かうこの坂には他に誰も見当たらないのだけど

# 人間の人は真似しないでください。きっと潰れます。

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