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『等価交換の創造無双 〜ジャージ姿の俺、悪意を燃料に最強兵器を創り出す〜』  作者: beck2026
第1章 等価交換のオーバーフロー 〜ジャージ姿の男、完璧な街を創って飽きる〜

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第45話:ギルドの非効率と、情報の再構築

カイトが「水利組合」を事実上の支配下に置いてから数日。街の様相は劇的に変化していた。蛇口を捻れば清浄な水が安定した水圧で流れ、夜道は魔導炉の最適化によって昼間のように明るい。住民たちの間では、カイトを「インフラの救世主」と呼ぶ声が日増しに高まっている。

しかし、カイト自身にとって、それは「当然の最適化」の結果に過ぎない。彼が次なるターゲットとして定めたのは、この街で最も古い利権を抱え、かつ最も情報の扱いが杜撰な場所――「冒険者ギルド」の受付カウンターだった。

「……ひどいな。紙の依頼書を物理的に掲示板に貼り、完了報告を人間が手書きで処理しているのか。……この街で最も魔物の脅威を知るべき場所が、これほどアナログな通信環境で運営されているとは。致命的なラグだ」

カイトはギルドのロビーに立ち、雑然とした掲示板を冷ややかな目で見つめた。

依頼書の有効期限は過ぎ、重複した内容のクエストが放置され、報酬の計算には常に数時間の待機が発生している。冒険者たちはその無駄な時間に酒を煽り、生産性のない口論を繰り返している。

「シルヴィア。……あの掲示板にある全ての依頼書を空間庫に回収しろ。……不要なノイズが多すぎる」

「……はぁ? ちょっと待ちなさいよ。それ、ギルドの資産でしょ? 下手に手を出したら、今度こそ指名手配されるわよ」

シルヴィアが呆れたように腰を折るが、カイトの決意は揺るがない。

「指名手配されるコストより、この情報の停滞がもたらす損失の方が大きい。……リア、あんたは受付嬢の横で、受理されたクエストの『完了印』のパターンをすべて記録しておけ」

「あ……はい! カイトさん。……でも、本当にいいんですか?」

カイトは二人に指示を出すと、自らはギルドの「通信魔導器」が設置されている管理室へと足を向けた。

管理室の扉には重厚な鍵がかかっていたが、カイトにとってはただの「事象」に過ぎない。

「リペア Lv.2――事象分解。……鍵がかかっていない『過去』の物理状態へ戻す」

カチャリ、という軽い音と共に扉が開く。

室内には、各都市と通信するための魔導水晶が鎮座していた。しかし、その輝きは鈍く、周辺の導線は埃を被って魔力の巡りが悪化している。

「……これをリペアし、現代の『データベース管理』に近い概念を物理的に組み込む。……魔法(概念の上書き)の対価は【感謝】。……蓄積ポイント、8000 ptを投入」

カイトはこれまでのインフラ整備で得た莫大なポイントの一部を惜しみなく注ぎ込んだ。

魔法を「使う」だけならポイントは不要だが、既存の魔導器を「未知の通信規格」へと永久的に上書き(アップデート)するには、術者のイメージを現実へ固定するための莫大な感謝エネルギーが必要となる。

【感謝消費:8000 pt ―― 事象復元:通信魔導器の『高度情報処理化』】

カイトの手から溢れ出した眩い光が、通信室全体を包み込んだ。

埃を被った水晶は、カイトの記憶にある「サーバーラック」を彷彿とさせる、幾何学的な結晶体へと再構成されていく。

さらに、ロビーの掲示板は突如として発光し、紙の依頼書がホログラムのような魔力映像へと書き換えられた。

「な、なんだ!? 掲示板が光りだしたぞ!」

「依頼書が……動いている? ……これ、俺の得意なクエストだけが強調されて表示されてるのか!?」

冒険者たちのどよめきがロビーに響き渡る。

カイトは通信室から出て、騒然とするロビーを冷徹に見下ろした。

彼が構築したのは、冒険者の過去の戦績、得意分野、現在の疲労度を「周囲探知」と「魔力照合」で瞬時に読み取り、最適なクエストをリコメンド(提案)する、現代的なマッチングシステムだ。

【検知:冒険者たちからの「情報の明快さへの感動」:+2500 pt】

【検知:受付嬢からの「事務作業の劇的な軽減への感謝」:+3000 pt】

「……これで、情報の不透明性は排除された。……次は、ギルドの『報酬支払システム』だ。……現金を物理的に運ぶ手間を省き、すべての報酬を魔力的な『電子クレジット』で管理する」

カイトは流れるように次の「リペア」を指示していく。

シルヴィアは、瞬く間に近代的なオフィスへと変貌していくギルドの光景に、もはや言葉を失っていた。

「……あんた、本当に何者なの? これじゃ、ギルドマスターすらあんたの許可なしに依頼一つ出せなくなるじゃない」

「……それが狙いだ。……管理されていない力は、ただの暴力だ。……俺がこの街の情報を握ることで、暴力は『資源』へと昇華される」

カイトは、タクティカル・ジャージの裾を整え、騒乱のギルドから悠然と立ち去った。

手元に残ったのは、さらに強固になった「街の支配権」と、加速し続ける感謝のログ。

管理者は、この街というシステム全体を、一つの巨大な「プログラム」として書き換えようとしていた。

(第45話 完)

【現在蓄積リソース:21282 pt(感謝) / 14790 pt(悪意:蓄積中)】

【所持金:銀貨 50枚】

【ギルドランク:C】

【状況:冒険者ギルドの基幹システムを掌握・近代化完了】

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

カイトさんは今、集まってきた「悪意」をどうやって「ポイント」に変えようか、とっても怖い顔で計算しています……。

もしよかったら、下の【☆☆☆☆☆】をポチッとして、私と一緒にカイトさんに【感謝】を届けていただけませんか?

皆さんの応援ポイントが、カイトさんの魔法をもっともっと強くしてくれるはずです!

よろしくお願いしますっ!

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