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T・F・U物語  作者: 狼眼


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67/67

完済!

ほんの数時間前まで、満員御礼だった俺の部屋が、今では俺一人・・・。

同居していたのが、名前も知らないおっさん・・・。先輩だったが、いなくなると少しは寂しいものだ。


社長のお母さんが残していってくれた封筒が気になり、中を覗き込む。

・・・束になっていて、よくわからないな・・・。


封筒から中身を半分だけ出して、ゲーセンのバイトで慣らした札の数え方で万札を数えていく・・・。


・・・5・6・7・・・10・・13・14・15・・・。15!!


家賃で換算すると、4カ月分くらいだろうか・・・。

こんなに貰ってしまってよかったのだろうか?

とは言え、貰った物は有難く使わせてもらおうか・・・。


で、俺はその封筒を握りしめ、大家さんのお宅を訪問する。


「・・・こんばんわ・・・。」

「あら?麝香さん、お久しぶり・・・。」

「2か月ぶりですね・・・。」

「そうね?で?家賃は持って来たの?」

「こ・・・こちらに・・・。」


ガタイの良い大家さんが、上腕二頭筋を見せつけながら威圧してくる。

3か月分の家賃の金額を数え終わると、鋭い眼光でこちらを一睨み。


「次は、遅れるんじゃないよ?」

「はっはは~。」

「じゃ、お休み。」

「はい!おやすみなさい!」


・・・生きた心地はしなかったが、これでようやく心につかえていた物が取れたような気がする。

社長・・・ありがとう!


さて・・・寝るか。


6畳一間、やっと俺1人の空間が戻ってきた。

腹もいっぱい、家賃も完済。

久しぶりにいい気分で寝る事が出来る!


寝るぞ~!!



・・・で、起きたら14時20分・・・。

ま、今日は必修科目がないから良いか。

しかし・・。フランス語は確実に落としたな・・・。後期が始まってから1回も行っていないとは、自分でも飽きれてしまう。

1限目に有るのが悪いんだよな・・・。


さて、15時10分に向けて学校へ行くか・・・。


次の授業は3号館なので、少し遠い。教室も6階にあるため、中々行きにくいんだよな・・・。

とは言え、楽な授業は出ておかないと、単位がもったいない。

ま、1年で頑張った俺は、まだまだ余裕だがな!


懐が暖かくなった俺は、コンビニで、パンとコーヒーを購入し学校へ行きがてら、遅すぎる朝食を食った。

フランスパンの間に挟まっている甘いクリームが何とも言えず、フランスパンのうまみを引き出している。

甘くなった口を、苦めのコーヒーが洗い流す・・・。


う~ん、最強のコンボだ。


上り坂がきつくなってきたので、自転車を降りて、パンを食い切る。

この、漫画みたいに、無理やり頬張って食べるのがマイブームなんだが、正直見た目は悪いよな。


口の中のフランスパンをブラックコーヒーで攻撃する。

あっという間にふやけたフランスパンは、簡単に咀嚼できる様になるので、これまた強引に飲み込む。

・・・ちょっと喉が痛い。


痛めた喉をいたわる様に、コーヒーで潤しておこうか・・・。


「あら、麝香君じゃない。今から授業?」

「!ふぁ・・・ん。神崎さん。脅かさないでよ。コーヒー吹くかと思った。」

「ずいぶん遅い昼食ね。ちゃんと栄養バランス考えなきゃ。スポーツマンでしょ?」

「・・・栄養学は落としたんで。」

「ふふふ・・あれ、計算が難しいもんね!私も危なかったわ。」

「危なかったって、単位取れたの?」

「んふふ、当然。陸上部のマネージャーとしては、栄養学くらい取っておかないとね!」


・・・神崎さん、陸上部のマネージャーだったんだ・・。


「所で神崎さんも次の授業?」

「うん、経済学ね?」

「・・・ほぉ。難しい奴ですな?」

「そんなことないわよ?最初の段階は大体簡単だもん。続けていけば難しくなると思うけどね。じゃ、あたし6号館だから!」

「じゃ、がんばって。」

「お互いにね!」


・・・頑張って授業に出ようか。

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