表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気ままに掌編  作者: 古緑空白
1/53

001 太古とギルド

 もっとも古くからあるギルドはなにか、彼の娘はそんなことを疑問に思った。

 彼はその質問に答えられる知識はあったが、教えることに躊躇いを覚えた。

「まず、最新のギルドは何かな?」

「うーん、なんだろう」

 娘が頭を悩ませる顔を見ながら、彼はヒントを出す。

「最古のギルドと最新のギルドは共通点があるんだよ」

「えー? 何かなぁ」

「一応先に言うけど、古くからあるギルドを自由研究のテーマにしちゃダメだよ」

「どうして?」

「それを言ってしまうと答えになっちゃうから、言わないけど、調べるのはまだ早い」

 娘は反発していたが、彼はそれを教えるわけにいかなかった。

「ヒント、ヒント」

 あまりしつこかったので、嘘にならない程度に答える。

「どちらも親がなってほしくはないギルドだよ」

 娘は言われ、一人頷いていた。

「たしかに殺し屋はなっちゃダメだよね、ウン、自由研究のテーマにしないよ、パパ」

 一人合点し娘は自分の部屋に帰っていった。

 だが、答えが違う。

 最新のギルドはネットゲームのギルド、最古のギルドは――

「娼婦、なんだよなぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ