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Second Earth Online  作者: ジャック
第2章
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アップデート1日目1

リビングに行くと、加奈かながTVを見ながら朝食のパンを食べていた。


TVではSEOのCMが流れている。


CMは、青い大空を飛ぶ鳥。その視点から始まった。


多くの人が行きかい、活気のある城下町

大きな帆を付けた船が出向する港町

山の洞穴ほらあなに住み、鍛冶をするドワーフ

夕暮れの中ラクダに乗り、砂漠を行く女性


画面が変わり、暗い平原の中、2つに対峙した銀と黒の戦士達が映った。

喇叭らっぱの音が鳴った瞬間、雄叫おたけびを上げて戦士達は走り出した。

銀の鎧を付けた剣士と、黒い鎧を付けた剣士が刃を混じえる。

そこで、SEOのロゴが出てCMが終了した。


前回のCMも良かったが、今回のCMも綺麗だ。

最後の戦闘シーンは、ギルド戦かな?

今度のアップデートで、このフィールドに行けると思うと、わくわくする。


「おはよー。」

「おはよ。じん、今日暇?」


加奈が、そわそわしている。

俺に予定を聞くなんて珍しい。


「今日は夕方からバイトがあるから、昼までは暇だぞ。」

「なら、今日から私SEO始めるから、付き合ってよ。」


そわそわしてた原因はそれか!

今日から開始で、あんなCM見てたら、すぐにでもやりたくなるよな。


「分かった。今すぐか?」

「んーと、今からゲームの準備始めるから、ちょっと時間かかるかな。」


確か、俺も最初はダウンロードするのに、結構時間がかかったはずだ。

俺が朝食をとる時間は、十分あるな。


「準備ができたら呼んでくれよ。俺もそれまでに、色々と済ませておくからさ。」

「うん、分かった。よろしくね。仁”おにいちゃん”。」


お願い事がある時だけ、お兄ちゃん呼びだ。

ホント、調子のいい妹だ。



・・・・・・

「あれ?」


今日はアップデート初日だ。

ログインすると、サーバーを選ぶ画面がいつもと違っていた。

見慣れたフロンティアの光景ではない。

城と大きな円形の建物、石造りの町が見える。

新しく追加された、城下町の風景だ。CMで見た。


サーバーを選ぼうとすると、英語のサーバーがある。


「テキサス、ニューヨーク・・・って、これ全部アメリカだ。」


全て、アメリカの有名な州の名前だった。

日本のサーバーは10個のままだったが、海外サーバーが5個に増えている。

サーバーの上限人数は1000人だったが、10000人に増えている。10倍だ。

普段利用しているグンマーサーバーには、既に5000人以上プレイヤーがログインしていた。


グンマーサーバーを選ぶと、いつもの噴水に転移した。

だが・・・


「人、多いな。」


普段は人が多くても、噴水の広場の中心部だけだ。

だが、今回は少し離れた所でも、人が途切れることが無い。

ほとんどの人は初期装備だ。今回から始めた第2陣の人達だろう。


「まぁ、人のこと言えないけどね。」


俺もほとんど初期装備だ。

その内、新しい装備に変えた方が良さそうだ。

今までは、ポーションづくりで忙しかったのだ。

決して装備を選んだり、買ったりするのが面倒だった訳ではない。



・・・・・

俺は錬金小屋に来ていた。


今日からは、急いでポーションを作る必要はない。

アップデートでアイテムの種類が一気に増えるため、ポーションの定数販売をめたのだ。

だが、ついいつもの癖で来てしまった。


――コンコンコン♪

「・・・・・・」


あれ? いつもは、アルクさんが返事をして出てくるのに、返事が無い。

扉のノブを回すと、ガチャリと音がして開いた。


「お邪魔しまーす・・・」


中を見渡すと、錬金釜を回すミニチュアサイズのアルクさんがいた。

小学生くらいの大きさだ。踏み台を使用して、釜の中を混ぜている。


「アルクさん・・・ですか?」


尋ねると、その女の子は不思議そうな顔をしてこちらを見上げた。


「いらっしゃーい。あら、ジンクさんでしたか。」


奥の扉から、アルクさんが現れた。

あれ? あんなところに扉あったっけ?

・・・それより、アルクさんが2人!?


「アルクさん。子供いたんですか?」

「違いますよ。この子は【ホムンクルス】です。名前は『ちびアルク』ですよ。」


アルクさんが、ちびアルクを抱きかかえる。


「この子は、錬金術の補助をしてくれます。素材をすり潰したり、素材アイテムを調合したりとかですね。1ヶ月5000Gでお貸ししますよ。」

「借ります!」


即決だ。当然である。

やった!これで、いやし草をすり潰さなくてよくなる。

作業効率が段違いだ。


「ちびアルクには、作業をお願いする時、甘いお菓子をあげてくださいね。でないと、言う事を聞きませんよ。」


甘いお菓子か・・・ちょっと買ってくるか。



――買ってきた。


お菓子屋は、すごい行列だった。

錬金術師以外にも、細工師や鍛冶師等がいた。

皆、お助けキャラが出たのだろう。


早速、買ってきた中から【金平糖】をちびアルクに渡す。


「いやし草のすり潰し、頼めるか?」


ちびアルクは金平糖の瓶を両手で受け取り、コクリと頷いた。

瓶を開け、食べ始める・・・可愛い。


(撫でても大丈夫かな?)


おそおそる、俺はちびアルクの頭を軽く撫でてみた。

こっちを見て、にへら、と笑った。


あ、コレ、神ゲーだったか。


ちびアルク登場。

次回 妹と会います。

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