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Second Earth Online  作者: ジャック
幕間
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30/37

釣りしようぜ2

「マサさん。今、大丈夫ですか?」

『誰だ? お前?』


俺は、マサさんに連絡を取った。マサさんは俺の初めてのフレンドだ。

屋台を出すことを目指している、料理人である。


しかし、チャットをしてみた所、怪訝そうな声で返事が返って来た。

当然だ。1度会っただけで、俺は1回も連絡を取っていない。

チャットに出てくる名前だけでは、思い出して貰えないだろう。


「ケバブを貰った、ジンクです。覚えてますか?」

『ケバブ?・・・ああ! あの時のあんちゃんか! どうした?』

「友達と釣りに来たんですけど、料理人がいなくて。お代は支払いますので、料理してもらうことできますか?」

「釣りか。良いな! 今度俺も誘えよ! それならタダでいいぞ。」


やった!料理してくれるみたいだ。

次回誘ってもいいか、ユージに確認をとる――頷いている。交渉成立だ。


「分かりました。次はお誘いしますね。どこに行けばいいですか?」

「フロンティアの西の平原で落ち合おう。薪と火を用意してもらってもいいか?」


西の平原は、前に兄さん達とBBQバーベキューをした場所だ。

テルに薪を持っているか確認をとる――大丈夫だ。

火は、俺の魔法がある。


「分かりました。今から向かいますね。」



――西の平原に着くと、赤いパンダナに、緑色の前掛けをしたオッサンがいた。

マサさんである。ラーメン屋の店主みたいだ。


「お久しぶりです。マサさん。今日はよろしくお願いします。」

「おう。そっちのが友人か?」


俺はユージ達をマサさんに紹介し、挨拶を済ませた。


「釣った魚を見せてくれ。」


俺達は釣った魚をすべてマサさんに渡した。


「ブラックバスに、トラウト、おっ鮎もあるじゃないか!これ、焼くと美味いんだよな。ただの、塩焼きでいいか。フナは、まだ俺では料理できないな。すまんが、諦めてくれ。」


フナはだめだったか。しかし、焼ける魚は10匹以上もある。十分だ。


「よし! じゃぁ、焼くとするか! 薪を出して、火を付けてくれ。」


テルが指定された場所にドサドサッと薪を出す。

三角錐さんかくすいの形にしてから、俺がファイアーボールを唱える――うまく火が付いた!


「俺は料理の下ごしらえをするから、火を見ててくれ。」


マサさんは、木の台を取り出し、魚に塩を振って串を刺していく。

あれ?うろこ落としや、内臓取りはしないのか?


「魚、さばかないんですか?」

「ああ、鱗落としたりとか、いらないんだよ。本当便利だよな。」


マサさんが串に刺さった魚を焚火たきびの周りにセットする。

すると、すぐに焦げ目がつき始め、いい香りがしてくる。

この焚火で魚を焼くの、1回やってみたかったんだよな。


「よし、もういいだろう。どんどん焼いていくから、取っていってくれ。」


俺は、自分で釣った鮎を選ぶ。

焦げ目が黄金色に輝いて見える。

食べると、淡白たんぱくで素朴な味わいがする。

自分で釣った魚だ。とても美味しい。


ユージやリコも、話もせずに自分で釣った魚を食べている。

ユージとテルの魚、本当にデカいな。串を横にして食べている姿はワイルドだ。

リコは小ぶりな魚を食べている。微笑ましい。


「釣りかー。いいよな。本当、次は俺も誘ってくれよな!」

「分かってますよ。」


料理をしてもらったお礼に、俺はマサさんに自分の焼魚を渡した。



・・・・・・

「そういえば、ジンクのポーションだけどさ。500Gで売ってるの見たよ。」

「500G!?」


魚を全部食べ終わった後、俺達は焚火をを囲んでくつろいでいた。

テルから、驚きの情報である。

1個500Gはぼったくり過ぎだろう。俺の売っている値段の倍以上だ。


「もちろん、売れてなかったけどね。」

「そりゃそーだ。それなら普通の初級ポーション改2個使った方が安い。それより、今度のアップデートでポーションの味変わるらしいぜ。」

「え?」


ポーションの味が変わる?


「今の店売りのポーション、不味いだろ。ユーザーから沢山たくさんの要望があったみたいでな。次のアップデートで、普通に飲める味になるらしい。他にも、不便なところは改善されるってさ。」

「へぇー。」


それなら、次のアップデートでポーションの販売数は減らせそうかな。

アップデートしても、ずっとポーション作り続けるだけとか、悲しすぎる。


「俺も次のアップデートでようやく屋台を出せるようになる。来てくれよな!」

「へぇー。どんな屋台を出すんですか?」

「ラーメン屋だ。」


だから、その格好なのか・・・

すごく似合ってるけどね。


「屋台が出来たら、呼んでください。行きますよ。」

「ボクも。」


リコも手を上げている。ラーメン好きなのか。


「悪い。もうそろログアウトの時間だ。」


ユージが立ち上がる。

俺も、そろそろログアウトしないといけない。


ユージ達はマサさんとフレンド交換をし、ここで解散となった。


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