7日目
私は夢を見た。
私の中にたくさんの意思が、星が流れて入ってくる。
頭の中を様々な声が反響している。
脳みそに指を突っ込まれて、かき乱されているような感覚。
これか…これがあの手紙の内容のことだと理解した。
人の意思が流れてくるということは、頭の中を色々な声が反響しているに他ならないということだ。
様々な声が脳をざわめかせる。
私が溶けていく。
私の形がおかしくなっていく。
私はどこにいるのだろうか。
この想いの海の中から、私を探さなければならないというこの状況に絶望せざるを得ない。
どこからどこまでが私で、どこからどこまでが他の人の想い何かが分からなくなっていく。
きっとあれもこれも私じゃない。
でもあれもこれも私なのだろう。
この感覚はとても心地がいい。
戻ってこられない人間が時々出てくるのも納得するほどである。
私は私を探したい。
この海の中では私は元の形を取り戻したい。
それでも溶けて、バラバラになっていく私はどこに行ったかなんて分からない。
あれでもない、これでもない。
あれでもある、これでもある。
ずっとずっと、堂々巡り。
違う。他人の意思と自分の意思は違う。
あれは私じゃない、これも私じゃない。
間違いなく、私は私だ。
他の誰でもない、私は私だ。
泳げ、探せ、見つけ出せ、私は直ぐ側にいる。
あれだ、これだ。
私はここにいる。
間違いなどない。
間違いなどしない。
直ぐ側にある。
手を伸ばせばすぐ届く。
私は目が覚めた。
私は私であれたようだ。
間違いなく、今いるこれは私自身だ。
間違いなく、私は私を見つけ出した。
間違いなく、私は私の形を保てられた。
人類の進化とは、無意識に溶けていく自分を探し出すこと。
こころにある自分を探し出すこと。
自己実現のための自己理解をすること。
間違いなく、私は新人類としての進化を遂げた。
あの海は私の無意識領域であり、深層心理で人は繋がっているということなのだ。
そこから自分を見つけ出すということは簡単ではない。
だからこそ、人の進化とは斯くも美しいものなのだ。
宇宙と夢は同じだ。
時代が進めば、無限に広がっていくのだから。




