落ちこぼれ
「明人!遅いよ!」そう問う少年がいる。
「ごめん。水城。先に行ってて。」
彼の名前は夏木明人。祖父も父も魔術師。
そう言い、彼は、足を違う方に向ける。
「お前は、なんだ?」そう問う声がする。
「いえ、それほどでも。」
「なら死ね。」
「ちょ、待って。」
そう言い明人は、かばんを探る。
二人がいるのは、ショピングモールの裏側の、人があまり居ないところだ。
閑散としている。季節は春。春の後の夏。夏に、彼はいい思い出がある。
「これ、UFOキャッチャーで当てたぬいぐるみ!」
「本当に、当てたのか?」
「そう。」
「それを俺にくれると?」
「そう。」
「なぜにクマ?」
「くまってる。」
「··········」
「死ね。」
そう言って男は、拳を固めた。
明人は、逃げる。
逃げ足は速い。けれども男は、まだ追ってくる。
人々のたくさんいる道路に出る。そこで明人は足を緩めた。
男は追ってこないだろう。そう思っていた。けれども怒号がする。
「夏木明人!お前がムカつくんだよ!」
「ちょ、待って!」
明人は、目をつむる。
「ダメ!」
「なんだ!」
「ガクト君、ダメでしょ!弱いものいじめしちゃ!」
そう言うのは、紺色の学生服を着た少女だ。
「うるさい。」
「すいません。弱くて。」
「明人君、行ってて!」
「そういうわけには。」
「俺はこいつがムカつくんだ!」
「すいません!」
「ガクト君!」
パアンと頬を叩かれる音がして、明人は足を崩す。
「明人君!」
「ちっ、帰るか。」
「じいさん。」
そう明人は、呟き、胸の辺りを探った。
さくしゃ不満。けれど書いていきますね。いつか直すかも。




