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ご神木はお焚きあげ
「あのご神木は、焚き上げたんだろ?」
『梅の花』のへこんだ真ん中にくろもじをつきさしてもちあげたヒコイチが、先生にきく。
「 ええ、なんでも乾かすのにしばらくかかるだろうってことだったのに、日があけたましたらもう、勝手に割れるほど乾いていたようですよ」
細かく割って焚き上げたご神木は黒く燃え残らず、灰のような白いカスを残すだけだったという。
「 ―― あの、地蔵さんもおなじ寺に?」
「それは・・・」
そこで言葉をにごした先生が、ダイキチをみた。
「あのご神木は、焚き上げたんだろ?」
『梅の花』のへこんだ真ん中にくろもじをつきさしてもちあげたヒコイチが、先生にきく。
「 ええ、なんでも乾かすのにしばらくかかるだろうってことだったのに、日があけたましたらもう、勝手に割れるほど乾いていたようですよ」
細かく割って焚き上げたご神木は黒く燃え残らず、灰のような白いカスを残すだけだったという。
「 ―― あの、地蔵さんもおなじ寺に?」
「それは・・・」
そこで言葉をにごした先生が、ダイキチをみた。
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