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手をあわせる
泥まみれの莚をひらいて中の木に水をかけ、手をあわせてから親方が斧をおろすと、おどろいたことに木の芯の方は腐っていなかった。
どけた枝の下、泥に埋まるようにあった木の箱をそっともちあげたヒコイチが、堀の上で待つ親方にわたす。
見物人たちが首をのばし、役人たちがそばによってきた。
水をかけてみれば、やはり厨子のようで、とびらに蓮の花と雲が彫られているようだった。
親方が手をあわせるのに、見物人や役人も手をあわせる。
泥まみれの莚をひらいて中の木に水をかけ、手をあわせてから親方が斧をおろすと、おどろいたことに木の芯の方は腐っていなかった。
どけた枝の下、泥に埋まるようにあった木の箱をそっともちあげたヒコイチが、堀の上で待つ親方にわたす。
見物人たちが首をのばし、役人たちがそばによってきた。
水をかけてみれば、やはり厨子のようで、とびらに蓮の花と雲が彫られているようだった。
親方が手をあわせるのに、見物人や役人も手をあわせる。
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