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もぐった中に
そういやあ、西堀のじいさんも言ってたな。
うちの白壁をよごすんじゃないと、お堀浚いのときにこの家のあるじがうるさいものだから、いつからかここだけ浚うのをよけて、夏場には匂いがひどいものだ、と。
二人の隠居と先生も、沈んでいるのはこのあたりだろうと堀の図を示していた。
亀が、ヒコイチに頭をさげるようにして、泥の中にもぐった。
「・・・いやいや、あんたはあっちのきれいな水のほうへ」
あわてて手をつっこんで亀をさがすと、亀ではないかたいくおおきなものに手があたる。
つたってみると、どうにも長い。
しかも、こりゃあ・・・
ひとりじゃどうにもならぬとすぐにさとって、むこうで魚をうつす男たちを呼ばわった。




