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祟りおさめる
「堀の横にあっても、でっかい楠なもんで、頭の枝の方は堀の水につかってるのもあってな。 動かそうにも重すぎてどうしようもねえ、っていうんで、寺の坊さんをよんだんだ」
坊さんをどうすんだ?とヒコイチがききかえす。
「ああ、だから、折れてるが、それを弔って、たたりがないように『おさめて』から、木をきった」
「そりゃまた・・・。そういうもんか・・・」
「そこがまたよくなかった」
「またかい?」
おうよ、と男は膝をたたく。
「堀の横にあっても、でっかい楠なもんで、頭の枝の方は堀の水につかってるのもあってな。 動かそうにも重すぎてどうしようもねえ、っていうんで、寺の坊さんをよんだんだ」
坊さんをどうすんだ?とヒコイチがききかえす。
「ああ、だから、折れてるが、それを弔って、たたりがないように『おさめて』から、木をきった」
「そりゃまた・・・。そういうもんか・・・」
「そこがまたよくなかった」
「またかい?」
おうよ、と男は膝をたたく。
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