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ソーラーリバース  作者: Daifar


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13/14

最終章 緑の太陽

冷凍レーザーの最終パルスが太陽へ向かう瞬間、

ジオは胸の奥から絞り出すように叫んだ。


「頼む太陽!俺が……マナを必ず守る!!」


その声は揺らぎとなって装置に吸い込まれ、

太陽へ向けて放たれる。

太陽の表面が、わずかに震えた。

次の瞬間、太陽が緑に煌めいた。

深い森のような、静かで優しい光。

怒りでも熱でもない。

世界そのものを抱きしめるような光。

それは 数秒だけ。解析端末が静かに表示する。


同期率 100%



研究員

「……緑……?

 太陽が……許している……」太陽が求めていた最後の揺らぎは、

マナだけではなく──

ジオの揺らぎも必要だった。

マナを守るという“未来への誓い”。

それが太陽の揺らぎと完全に重なった。

太陽の帰還数秒の緑の光が収束し、

太陽はゆっくりと色を変えていく。

緑 → 黄緑 → 金色 → 美しいオレンジまるで新しい命が呼吸を始めるように、

柔らかく、温かい光が世界を包む。

ジオ

「……戻ったんだ……

 本当に……太陽が……」ジオは通信端末を掴み、


震える声で叫ぶ。「成功だ……!

 太陽が……戻った!!」歓声が広場に響く。ジオはタワーを飛び出し、

連絡船へ駆け込み、温かいオレンジの光に背中を押されながらセレへ向かう。


セレに到着したジオは、

迷うことなくマナのアパートへ向かう。


ドアに手をかけると──

鍵は開いていた。胸がざわつく。

中へ入ると、

キッチンの蛇口から水が流れっぱなしになっていた。


ジオ

「マナ……?」不安が胸を締め付ける。

ジオはベランダへ向かう。


そこには──オレンジの太陽を見上げながら、

マナとジュリーが抱き合って泣いていた。マナは震える肩でジュリーを抱きしめ、

ジュリーはマナの胸に顔を埋めて泣いている。ジオは息を呑む。太陽の再生と同じくらい美しい、

“家族の再生”だった。

ジオはそっと二人に近づき、

マナの肩に手を置く。

マナは涙で濡れた目でジオを見る。ジオ

「……戻ったよ。

 太陽も……君たちも。」

ジュリーも小さな手でジオの袖を掴む。

三人は、新しい太陽の下でひとつに抱き合った。


ジュリーは涙を拭きながら、

オレンジの太陽を見上げて言う。



「……これが……

 本当の太陽なんだね……」



その声は震えていたが、

確かに“生きている揺らぎ”だった。

太陽は静かに輝き続け、

三人の影を優しく照らしていた。


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