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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第67話 砂嵐

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 砂嵐に飲み込まれ体中砂まみれの僕たちは、とりあえず風呂に入ることにした。


「浴室を5つ作ったから各自好きな所を使ってね。浴槽にお湯を満たしてあるので体から洗って、僕に髪を洗って欲しい人は、水着を着用してから僕の浴室に来て」


 皆が頷いたので、僕は収納ボックスから着替え入りのバッグを取り出し、それぞれ渡した。

 なんか巨大蛙のときを思い出す。

 まあ、今日は時間制限が無いので気楽ではあるが。


 皆より沢山の砂を浴びた僕は、自分の浴室へ移動すると、服を脱いでそのまま浴槽に飛び込んだ。

 浴槽が茶色に染まり底が見えない。


 僕は、シャワー魔法に切り替えて髪から砂を落とすと、手早く髪と体を洗った。

 そして、着替えの服を着て、ドライヤー魔法で髪を乾かす。

 急がないと、女性陣の誰かが来てしまうかもしれない。


「ふー、なんとか終わった」


 僕が一息入れていると、浴室のドアがノックされる。


「どうぞー」

「お兄様、髪を洗ってください!」


 藤色のビキニを着たリゼが、元気よく入ってきた。


「体は、きちんと洗えたのかな?」

「はい、砂だらけで大変でしたけど」


 リゼが苦笑して僕を見ている。


「よし、まずは砂を落とそうかな」


 僕は、収納ボックスからブラシを取り出した。

 そして、リゼの艶やかでシルクのような銀髪を、優しくブラッシングして砂を落としていく。

 次に、シャワー魔法でぬるま湯を出して、砂汚れを洗い流す。

 最後に泡立てたシャンプーをつけて、頭皮と髪を丁寧に洗っていく。


「はい、終わったよー」

「ありがとうございます、お兄様。とても気持ち良かったです」


 リゼが満面の笑みで、僕を見つめている。

 藤色のビキニがとても可愛らしくて、僕は思わずリゼの頭を撫でてしまった。


「次の人も来ないようだし、髪も乾かしてしまおうか」

「はい! お願いします、お兄様」


 僕は、収納ボックスからバスタオルを取り出して、リゼの銀髪をタオルで優しく挟み込んだ。

 しばらく続けた後に、ドライヤー魔法で手早く乾かして、お手入れ終了である。


「はい、できたよー。完璧な仕上がりだ」

「お兄様、いつもありがとうございます。大好き!」


 リゼが、笑顔で僕に飛び込んでくる。

 僕は、正面から受け止めると、リゼをギュッと抱きしめた。


「僕もリゼが大好きだよ」


 すると今度は、リゼが僕をギュッと抱きしめ返してくる。

 ああ、何か懐かしい感じがするかも。

 リゼと二人きりで、迎賓館の旧館に暮らしていた頃を思い出す。


 最近は、人数が増えて賑やかになったからね。

 まあ、これはこれでリゼが楽しそうにしてるから、僕も大歓迎ではあるのだけど。


 次の瞬間、浴室のドアをノックする音がした。


「クリスっちー、髪洗って欲しいっす」

「入っていいよー」


 抱擁を解くと、リゼが微笑みながら僕を見ている。

 そして、浴室へ入って来たカルラに歩み寄った。


「はい、次はカルラの番だよー」

「リゼたん、ありがとうっす」


 二人が両手でハイタッチをして、仲良さそうにしている。

 リゼは、インフィニティの女性陣とすっかり打ち解けたようで、その成長を兄として嬉しく思う。


「クリスっちー、よろしくっす」

「はいよー」


 カルラが椅子に座って、髪を洗う準備が整ったようだ。

 むむ、今日のカルラの水着は、赤の三角ビキニじゃないか!

 いやいや、冷静になるんだ……僕は、もうリベンジなんてしない。


「旦那様ー、髪洗ってー」

「クリス君、私もお願い」

「どうぞー」


 丁度良く全員揃ったので、僕は煩悩を捨て女性陣の洗髪に集中した。

 そして無事に全員の髪を洗い終え、ドライヤー魔法で乾かすと、皆でリビングへ移動する。


「「「「「乾杯!」」」」」


 今は、皆で風呂上がりのフルーツジュースを飲んでいるところだ。

 僕としては、立ちながら腰に手を当てて一気に飲み干したいが、皆と上品にソファーに座って飲んでいる。


 この後の夕食で、焼肉とサソリ料理を堪能し、僕たちは英気を養った。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 翌日も新風力車に乗り、皆で砂漠のオアシスを探す。

 昨日と同じフォーメーションで、交替と休憩を挟みながら必死に探索を続けた。


 だが、一週間経っても僕たちは、オアシスを見つけることができない。

 今は、皆で対策会議中である。


「いやー、参ったね。一週間かけても見つからないとは」

「でも、クリス君。沢山のデータが取れたのだわ」

「あー、確かに。砂嵐の発生する場所に特徴があるよね」

「ええ、地図を作りながら探索していたので、砂嵐の発生ポイントに印を付けてきたのだわ」


 僕とエルで会話しながら、皆に探索地域の簡単な地図を見せる。

 砂嵐の発生する周辺は、地形的な変化もあり地図を作成できたのだ。

 地図の中心部分に、狭い範囲で赤いバツ印が集中していた。


「赤いバツ印が書いてある狭い範囲で、砂嵐の発生率が高いね」

「それと、アタシの大好物の巨大サソリが、砂嵐の中には全然いないのだ」

「あー、魔物の生息している所って、砂嵐の発生する場所の周りだよね。確かに、砂嵐の中では一切見かけなかった」


 僕とクラウが魔物の生息地について考察する。


「お兄様、この地図を見ると、砂嵐はそこに誰も近づけたくないのかもしれませんね。まるで何かを隠しているような」


 全員がハッとしてリゼを見た。


「もしかしたら、砂嵐の中にオアシスがあるのでは?」


 僕の言葉に全員が頷く。


「でもクリス君、砂嵐の中に入る手段がないのだわ。新風力車だと強風で墜落してしまうし」

「確かに、エルの言う通りだね」


 僕は、砂嵐の中になんとか入れないか、懸命に思案するのだった。


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