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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第3章 成長期編

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第65話 砂漠の魔物たち

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 僕は巨大サソリを討伐して、唯一残った毒針付きの尻尾を回収しようとした。

 すると、尻尾が勝手に動き始める。


「尻尾だけで、生きてたりするの!?」


 しばらく様子を見ていると、理由がわかった。

 すり鉢状の穴に、吸い込まれているらしい。

 巨大サソリの尻尾が、生きているわけではないようだ。


 どんどん底の方へ引きずられるように移動して、ついには底に到達すると、砂の中から魔物が顔を出した。

 とりあえず鑑定しておくか。


【巨大蟻地獄】

 魔物 4歳 オス


 知力 35/40

 武力 75/80

 魅力 25/25

 特徴……いつもハラペコで食欲旺盛。何でも食べる雑食性で、口に入る物は全てを噛み砕き飲み込む。肉は、固くて臭みがありとても不味い。珍味にすらならず、食用には向かないだけでなく、素材にもならないため、砂漠で一番嫌われている魔物である。とにかく落とし穴を掘りまくるので、見つけたら討伐し落とし穴を埋めるべし。毎年、沢山の冒険者や巨大サソリが被害にあっている。火を苦手としており、火魔法を使える魔術師がいるときに戦うと有利。


「砂漠の嫌われ者か……なんだかびんだね」


 僕が同情していると、巨大蟻地獄が巨大サソリの尻尾をバリバリと食べている。


「あああ、夕食のおかずが……」


 僕は、同情モードから殲滅モードへ移行した。


「爆炎!」


 僕の掌から炎のビームが放たれて、巨大蟻地獄が跡形も無く消滅する。

 そして、このまま落とし穴を放っておくと危険なので、土魔法で穴を埋めておく。


「ふう、暑いし一旦帰ろう」


 僕は、仕方がないので新風力車へ戻った。


「ただいまー」

「お兄様、おかえりなさい!」


 リゼが僕に抱きついてくる。


「リゼ、汗だくだから触らない方がいいよ?」

「ワンピースの中に水着を着てるので、濡れても平気です」


 リゼが微笑みながら、ワンピースの第一ボタンと第二ボタンを外した。 

 そして服をずらすと、チラリと桜色の水着とリゼの胸元が見える。


 ぐはっ! リゼが小悪魔的に超絶可愛いのだけど!

 水着だってわかっているのに、こういう見せ方をされると、男は弱いのだ。


「クリスっち、どうっすか? リゼたん、小悪魔的に可愛いっすよね?」

「ま、まあね」

「リゼたん、やったっすよー。クリスっちが、リゼたんにメロメロっす」

「えへへー、カルラありがとう」


 ん? これは、カルラの策略だったのか!

 リゼに変なことを教えるな……いや、僕的には、ご馳走様なのでは?

 うーん、評価に迷うところだな。


「カルラの作戦だったの?」

「そうっすよ! いやー、リゼたんがお兄様をドキドキさせたいっていうから、自分は裸エプロンを勧めたんすけどね。エルがダメっていうから、仕方なく水着を使った作戦に変更したんすよ」


 カルラがニッコリと笑って僕を見ている。

 僕は、迷わずカルラの頭に軽くチョップをした。


「あいた! 何するんすか、クリスっち。痛いっすよ」

「リゼは、まだ11歳だから、あまり変なことを教えたらダメ」

「ふあーい」


 カルラが頭を押さえながら渋々返事をする。


「お兄様、喉が渇きませんか?」

「うん、何か欲しいね」

「カルラに教わって作った、フルーツジュースがありますよ」


 リゼが微笑んで僕を見ている。


「リゼが作ったの?」

「はい! 自信作ですよ」

「じゃあ、一杯もらおうかな」


 準備出来ていたのか、キッチンからすぐにリゼが戻って来た。


「はい、どうぞお兄様」

「ありがとう、リゼ」


 僕は、リゼ特製のフルーツジュースを一気に飲み干す。

 数種類のフルーツを、混ぜてあるようだ。


 ふう、超絶美少女な妹が作るジュースは最高である。

 疲れなんて、吹っ飛ぶね。


「美味しいよ、もう一杯もらってもいいかな?」

「はい! すぐに持ってきますね」


 僕がリゼから、おかわりのジュースをもらうと、クラウが近づいてきた。


「クリス、さっきの巨大サソリに使った魔法は何?」

「あー、複合魔法だよ。ドライヤー魔法の逆」

「逆とは?」


 クールビューティーモードのクラウが、首を傾げて僕を見ている。


「さっきの魔法は、風魔法を火魔法で温めるのではなく、火魔法を風魔法で飛ばしたんだ」

「それにしても、すごい威力だったが、あれは皇帝陛下やエルの父、アタシの父の前では見せない方がいいぞ」


 クラウも僕が人間兵器にされるのを、心配してくれているようだ。

 さすが帝国第3位の剣士である。

 戦いに関することは良く見えているらしい。

 

「そうだよね。僕もクラウと同じことを考えていたんだ」

「それはそうと、旦那様。ここでいい子にしてた、アタシへのご褒美は?」

「あー、それなんだけどね……」


 僕は、先ほどの巨大蟻地獄との件を、女性陣に説明した。


「仕方がないですね。次の機会にまた挑戦するということで」


 リゼが諦めると、他の女性陣も皆頷いている。

 意外に皆、あっさりしているのだな。


「それじゃあ、オアシスの探索を再開しようか」


 皆が引き締まった表情で頷く。

 僕は、再び新風力車を上空に浮上させ、オアシスを探した。


「旦那様! 見つけたぞ!」


 速攻でクラウがオアシスを発見したようだ。


「お兄様、私も見つけました!」

「私も、見つけたのだわ!」

「自分も、見つけたっすよ!」


 ん? 全員が同じオアシスのことを、言っているのだろうか?

 僕が車内を見ると、リゼが前、クラウが左、エルが右、カルラが後ろを指さしている。

 四つも同時にオアシスが発見されるなんて、さすがにそのうちのどれかはビンゴだろう。


「「「「巨大サソリ!」」」」


 女性陣の声が奇麗に揃い、車内にこだまする。


「へ?」


 その後、僕は4体の巨大サソリを討伐し、夕食は皆でサソリ料理を堪能したのだった。


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