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それでも彼女は俺のカノジョじゃないわけで。  作者: 遥風 かずら
第6章:見えない何かからの逃避

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211/345

211.とある年上女子の報告会SS 最終回


「え……あゆさん、いえ、あゆさまをご自由にさせるのですか?」

「ああ、そうした。娘はそれでいいと返事をした」

「その、つまり……鮫浜の力を行使出来なくなるということでお間違いないですか?」

「言わずとも分かるはずだ」


 私が知らない間にそんなことになっていたなんて、思っていても口に出してはいけなかったのかも。


「そ、それで私の処遇はどうなるのですか?」

「あゆについていてやってくれ」

「許婚の彼についてはどう……」

「ソレはワシが話をつける。お前は我が娘を見守りながら、手を貸してやってくれ」

「は……」


 姿を見せない会長だったのに、あゆさんに直接出会ったことで何が変わったというの?


 何だかんだで父親だったということなのかな。


「し、しかし、母方は……」

「それは娘次第だ。猶予は一年とした。それまでに娘の意中の男、高洲湊を手に入れられなければ、その時はあいつと挙式をしてもらう」

「……義弟をあゆさんにですか……」

「話は以上だ。お前は引き続き、学生を続けて密かに見守れ! 頼むぞ、明海」

「は、はい」


 鮫浜の会長が動くことでこんなにも物事が変わるなんて、平社員の私にはどうする事も出来ない。


 それにしても高洲くんは、あゆさんを許せるのかな。今は栢森の思い通りにされているけど、君が本当に付き合いたい子をどうするのか、お姉さんは興味が尽きないな。


 あゆさん、あゆを見守るのが私の仕事、仕事か。


 頑張るしかないか、あの子たちの為に……

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