↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/38

13 女刑事

〇診療所。病室。

 女刑事、越智 絵里香が杏奈に詰め寄る。

絵里香「先生!何か私に隠していませんか?」

杏奈「しょうがないわねぇ」

 杏奈、スマホを取り出して通話する。

杏奈「あゆみさん。育人を連れて来てくれない」

絵里香「先生!お話を聞かせてもらえますか?」

杏奈「わかりました。すべて本当のことをお話しします」


 あゆみに連れられ、育人が病室に入って来る。

絵里香「この少年は?」

杏奈「藤原育人。私たちのご主人様です」

絵里香「はあ!?ふざけないで!」

杏奈「育人。女刑事さんにご挨拶なさい」

 右手を差し出す育人。

育人「あんた、名前は?」

絵里香「…………」

 無言で育人を睨みつける絵里香。

 育人、絵里香の手を取り、握手する。


絵里香「ウッ…………!?」

 絵里香の全身に衝撃が走る。

 全員、絵里香に注視を注ぐ。

 絵里香、ゆっくりと育人の前に跪く。

絵里香「私、越智 絵里香と言います。ご主人様……って呼べばいいのですか?」

育人「育人でいいさ」



美咲「それじゃ、私、刑務所に行かなくてもいいのね!」

絵里香「ええ。正当防衛だと私が報告します。万が一、過剰防衛と言われても、執行猶予がついて刑務所には行きません」

美咲「それじゃ、ずっと育人の一緒にいられるのね!」

 美咲、育人にしがみつく。

 育人、冷たく美咲を払いのける。

育人「それじゃ、俺、もう帰るから」

杏奈「ごめんね、育人。手間かけちゃったわね」

育人「気にするな。俺たちは同志だ」

 全員、育人の言葉に胸を射抜かれる。

あゆみ「同志ですか!」

美咲「素敵……!」

杏奈「うふふ。中学生の男の子が言いそうな言葉ね」

 病室を出てゆく育人。



杏奈「さ―てと!それじゃ、私達は大人同士で今後の計画を練りましょうか」

美咲「(手を挙げて)私も!私も!」

杏奈「あんたは大人しく寝ていなさい」

絵里香「あのう、先生!計画といいますと?」

杏奈「育人のためにまず、この島を手に入れるのよ」

絵里香「それはまた、豪気な!」

杏奈「たかだか人口は192人の島だわ。それも女性が104人、男はたった88人よ」

あゆみ「女性は全員、育人の忠実なしもべになるでしょうが、男はどうします?」

美咲「邪魔だから、殺しちゃえば」

絵里香「88人も死んだらさすがに大事件です。隠し通せませんよ」

杏奈「馬鹿ね。殺したら誰がお金を稼ぐのよ。男は生かさず殺さず飼い殺しにしてATMになってもらわないと」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。