新しい村
新しい村をいくつも作るという話は、議会で棄民政策ではないかという意見も言われず、全体的に受け入れられる事となった。
一つの町に全力を出すよりも、複数の拠点それぞれがこれまでの経験を活かしつつ成長する方が、最終的に効率が良いと受け入れられたのだ。
また、複数の村を作ることでリスクの分散、何かあった時の備えになるというのも、みんなの理解を得るのに大きな役割を果たす。
流行り病のようなものはゲームとしては設定されていないけど、ゲーム内の背景設定にはちゃんとある。
病気対策と言えば、わりと受け入れられる話のようだった。
……たぶんだけど、これはプレイヤーがこういう事を言い出した時の、救済策の一つだと思う。
対外的な説得力を出すためのパワーワードのようなもの。
上手くまわりを説得させられる、交渉力の高いプレイヤーばかりじゃないからね。システム的な補正の一つもあるはずだよ。
そうやって新しい村を作ると決め、村人として町の住人を3割ほど減らすことに成功する。
新しく作る村は4つ。
海沿いに3つと内陸に1つだけど、上手くすれば「商業」「交易」関連のフラグになるだろう。
町一つだと、商業的には美味しくない環境だからね。
外から商人が来ると言っても限定的だしさ。人口の問題を抜きにしても発達している感じがしないんだよ。
比較対象もできる訳だし、これで少しは経済が活発化すると思う。
で、複数の村を作るという事で、町も村の規模に戻るわけだけど。
それでも、一度町になった以上、町は町という扱いになる。一時的に規模が小さくなるとはいえ、村に戻ったりしない。
その規模が小さくなった隙に町の景観を整えなおし、二度と勝手な増改築をしないよう、お触れを出した。
大都市構想をやるとき、大体の街が2パターンに分かれるそうだ。
一つは、京都タイプ。
碁盤の目状の町並みで、アクセスが非常にしやすい。
もう一つは東京タイプ。
東京駅を中心とした環状道路。最終的に東京駅に道が集約されるが、俺としてはゴチャゴチャして分かりにくい。
まぁ、東京がごちゃごちゃしているのは戦争やら何やらのせいっていうのもあったけどな。
まぁ、どこかの王都であれば王城を中心とした東京タイプの都市構想でも問題ないのかもしれないが、俺はやっぱり誰にとっても分かりやすい、京都タイプの方が好みだ。
ゲーマー的に言うなら、スクエア単位の管理ができると分かりやすいわけだ。
あとは通りごとにナンバーとシンボルになる何かを割り振れば完璧だ。
雑な例え方をすれば、「オレンジ通り7番」「ウォールストリートの8」などと。そう言えば大体場所が通じるようなのが好ましい。
こういう事に、変なオリジナリティは不要だ。
気楽に分かりやすく、簡単な名前を付けてもらうとしよう。




