祇河
翻訳ツールを使っているので、間違っていたら教えてください。
「すごい……」
結界の中にいる数人は、夕の戦う姿を見つめていた。その剣を振るう速度は、もはや普段のそれとは次元が違っていた。
「到底……普段のレベルじゃない……あれは、薫さんと同じ……」
5分もしないうちに、夕はすでにすべての怪物を斬り伏せ、大蛇の頭部へと突き進んでいた。
「あの方は……一体、何者なんだ……」
特殊部隊の能力者が、粟冬と夏凪を振り返って尋ねた。
「薫さんの知人だ」
「私たちの師匠、夕です」
その言葉を聞き、特殊部隊の能力者は驚いて大蛇の上にいる夕を見上げた。その時、夕は大蛇の頭頂部から飛び降り、核を見つけると、一閃の突きを核へ突き刺した。大蛇の巨体が崩壊していく。
夕が地面へと降り立ち、笑みを浮かべながら大樹の方へと歩いてくると、手を振って結界を解除した。
「目が覚めたんだね。よかった、怪我はない?」
夕が特殊部隊の能力者に視線を向けた。
「ありません!もう大丈夫です!」
特殊部隊の能力者が夕に向かって敬礼すると、夕は少し驚いた様子を見せた。
「あ、そうだ。さっき勝手に君の剣を借りちゃって……」
夕はそう言いながら、剣を差し出そうとした。しかし、主人の手に戻った瞬間、パキンと剣が折れてしまった。四人は折れた剣を見つめ、粟冬と夏凪は冷や汗を流しながら夕を見上げた。当の夕は、スマートフォンを取り出して電話をかけ始めた。
「もしもし、薫?うっかり他人の剣を折っちゃった。ええと……幽蘭っていう黒いやつ。うん、そう。ありがと〜」
通話を終えると、夕はスマホをポケットに仕舞った。
「大丈夫、もうすぐ薫が技能で剣を届けてくれるから。こういうことが起きるのを予想して、刀鍛冶の親方に予備を何十本も打たせておいたみたいだし」
(こういうこと……?)
夏凪があ然とした表情で夕に歩み寄った。夕はその折れた剣を夏凪に手渡した。
「自分がいない時に怪魔が現れて、僕が他人の剣を借りて折っちゃうことだよ」
(前にもあったわけ……?てか、俺の時もそうだったし……)
一同は夕をじっと見つめた。
「結構あるよ。少なくとも20回はね」
(全員が冷や汗を流した)
突如、空から長方形の箱が落ちてきて、夕がそれをキャッチした。箱の上には、二度と壊すな、自分で倉庫に行って選べ、どうせたくさんあるんだから、と書かれたメモが貼られていた。
「偉そうに……今月も破産するまで奢らせてやろうか……」
しかし、夕がメモの裏を返すと、そこには、どうせ食べきれないだろ、少食のくせに、と書かれていた。夕は読み終えるとメモをくしゃむらに丸め、箱を特殊部隊の能力者に手渡した。
「同じ剣だけど、やっぱりちゃんと馴染ませないとね」
「ありがとな!……だが、あの剣は能力者にしか扱えないはずだ。さっきの戦い、完全に剣術だけで怪魔を圧倒しているように見えたが」
その言葉に、夏凪と粟冬が夕を凝視した。
「少しは発動してたよ……」
「師匠の能力って何なの!」
「見たい!」
夏凪と粟冬が夕に詰め寄ると、夕にそれぞれ拳骨とデコピンを喰らった。
「二人とも、一人前になってから言いなさい。夏凪の剣術はまだまだだし、粟冬もそう。動物や小物以外はまるでなってない」
夕は片手を腰に当てて言い放ち、二人は落ち込んでうなだれた。
「あの……夕さん……よければ、俺たちの部隊の訓練もお願いできないか?」
「これ以上、僕の仕事を増やさないでくれよ」
「そこをなんとか、頼む!」
龍は両手を合わせて必死に頼み込んだ。
夕がやれやれと顔を上げると、ちょうど雨が上がり、陽の光が差し込んできた。夕は思わず目を細め、手をかざして眩しさを遮った。
「君、名前は何て言ったっけ?」
「俺は特殊部隊の隊長、祇河 龍だ。よろしくな」
夕はその名前を聞くと、顎に手を当てて考え込んだ。
「祇河……もしかして、悠と休の家族かい?」
「俺が彼らの父親だ」
粟冬と龍の会話を聞き、夕が顔を上げた。
(祇河って、まさか……代々伝わる変化の能力者の家系か?)
「なぜそれを?」
一同が夕に視線を集中させた。
「どうせ行くなら、ついでに大介にヨロシク伝えてくれ、って師匠が言ってたからね」
「……大介は……俺の高祖父だ……」
「わお」
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残り「20%」




