十八話 木端悪魔(unknown)
少女は拓たちを睨んでいるがその表情にはどこか余裕が見て取れた。それもその筈だろう、と。悪神が拓のような木端悪魔に遅れを取るわけなんてあり得ないからだ。
「悪神と原神とか、メンドイわぁ…」
「フフフ、私たちの正体を見破った時点で貴方も相当の化け物ですよ。後ろのお嬢さんは上位悪魔のようで」
やっぱペストじゃ歯が立たないらしいな。
拓は右手で頭を掻きつつ対策を考える。
だが思考を始める前に邪魔が入った。
ドッ!ゴオォォオ!
唐突に足元が爆発して炎を上げた。それは広範囲に渡って発動されて徐々に拡大したが、ペストは何とか難を逃れ離れていた。
「………気に入らないわ」
アンリと呼ばれた少女が初めて口を開いた。その言葉は悪態であり、それは俺に向けられた物だった。
「あのさぁ、悪神が木端悪魔相手にオーバーキル狙うとか恥ずかしくないの?」
「貴方が木端悪魔?フッ、笑わせるわね。空白なら兎も角、私程度じゃ貴方に明確な傷すら与えられないじゃない。それで何が木端悪魔よ」
業火の炎に巻かれる拓にそんな言葉を投げるアンリは、心底俺が気に入らないらしい。現に今もなお炎は燃え盛り続けている。
まぁそんな状態でヘラヘラしてる拓も拓だが。
空白は不気味に笑みを浮かべてアンリを見守る。
だがやはりやられてばかりってのは拓の性分じゃなかった。
「ん〜っと、じゃあ今度はこっちの番ってことで良いかな?お嬢様」
空白とはまた違った笑みを浮かべる拓を気味悪そうに、アンリは強く見据えた。
この小説で長いのは期待しないでねぇ〜




