↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/40

一星のセイ



「うそっ……。セイくんって、声楽教室で一緒だったあの皆川くんなの?」


「俺だよ。だいぶ前に『いっせいのせい』ってカミングアウトしたのに、全然気付かないし」



「確かに言ってた……。いっせーのせっじゃなくて、一星のセイだったんだね。声変わりしていたから皆川くんだって気付かなかったよ」


「今日まで内緒にしててごめん。俺は紗南が過去の話をした時に気付いたよ。思い出を大切にしててくれてありがとう」




進み行く会話と共に本人だと言う実感が湧くと、どうしようもないくらい胸が熱くなって涙は更に勢いを増していく。




ずっと彼の存在に気付かなかった。

本人に正体を明かしてもらうまで、近くに居た事に気付かなかった。


でも、私達ようやく会えたね。


涙を拭っていたハンカチは、湿った感触が指に伝わる。

彼に渡すはずだった星型の飴は、ギュッと繋いだ手と手の隙間からすり抜けて床へ転がり落ちた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。