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ヒューマンドラマ『妻が出ていった』
妻が出ていった。
音一つしない。
俺は冷たい無機質なリビングを眺める。
テーブルはこんなに大きかったのか。
その上に馴染みのある字で『実家に帰ります』。
無造作に食べるカップラーメンは味気ない。
食器棚の上には写真立て。
色褪せた写真の中には楽しそうに笑う幸せ者の二人。
ここには食器棚のガラスに映る無愛想で気難しい男の顔。
(もう一度やり直せたら……)
玄関のドアが開いた。
小さな声がする。
「忘れ物〜」
俺は駆け出した。
お読みいただきありがとうございました!
うっかり者の旦那さん、前から奥さんに「今度、実家に帰ってくるね。数日くらいひとりでも大丈夫でしょ?」と言われていたことをすっかり忘れていました。
綺麗に着飾った奥さんに惚れ直し、俺はぼさぼさの姿のまま抱きつきいた。
「俺も連れて行ってくれ!」と言うと「いやよ」とひと言。
(そういうところも好きなんだが……)
男は心を入れ替えようと思いました。
って200字に収まらない気持ちダダ漏れですね(笑)




