【集合】
今日はちょっと用事があったので、呑む日をずらした。
長珍 ハトロン紙の純米吟醸【山田錦】 令和1酒造年度です。
最初に飲んだのに比べて、少し癖があるかな。
けど美味い。
シジミがまだ残っているので、つまみはそれ。
貝毒は問題なし!
「やあやあ、よく来てくれたね。
わが友達よ!」
前回から大分片付いた部屋で、スペードが客人を迎える。
迎えている客人は、マモル、クラブ、シルバー、ゴールド、ガラクタジジイの5人と……越前躄蟹その人だ。
「ようやく使者をよこしたとおもったら、連行しおってからに。
あの市場でごみ拾い出来なくなったら、お前のせいじゃからな。
まったく、どうしてくれる。」
シルバーとゴールドに両腕を引かれている形でジジイはこの場にいる。
引かれているとはいっても、ジジイのが背が高く手が長く、手の長い化物を引き上げているような感じになってしまっている。
そして、そんな滑稽な状態にもかかわらず、シルバーとゴールドは顔を引きつらせて緊張しているようだ。
それはそうだろう、いきなりボス級にモブが合えばこうなるのは仕方がない。
彼らは、自分たちがこの界隈ではまだ雑魚である自覚があるのだ。
自覚のある雑魚は、きっと偉くなるだろう……多分。
「ああ、シルバーとゴールドは席を外してて、まぁ聞いてもいいけど、後悔するかもしれないよ?」
「「いえ、自分たちは、さっさと去ります!」さぁ!」
二人は慌ててこの場から去っていく。
聞き耳を立てるような気概もないだろう。
「お久しぶりです、スペード様。
相変わらずの悪趣味なプレイスタイルで?」
「カジノで上品ぶってるような子供に言われても、何も響きませんね。
しかし、来てくれたのは有難い。」
クラブくんの嫌味に軽く返す上に感謝までのべるスペードは、明らかに格が違うのだろう。
……仲は良くなさそうではある。
「えっとだな、一つ聞いて良いか?」
「どうぞ、ザリガニくん。」
「オレなんでここに居るの??」
確かに、彼だけいわゆる仲間の大枠から外れている。
スペードとクラブは同じ裏社会プレイでの知り合い。
ガラクタジジイとマモルとスペードは以前からの知り合いらしい。
ある意味ガラクタジジイと関わりはあるものの、どう考えても良い関係を築けているとは言い難い。
「ああ、それは、ちょっと俺がスペードに話を振ったら興味をもったんだ。
なんでも集客にちょうどいいとかなんとか。
多分、まぁ、なんというか、面白いことになると思うよ。」
「あいつは、賢いバカじゃからな。
どこぞの会社の上役やっているらしいが、敢えて書類にまみれているような悪趣味な奴じゃ。
ああ、この程度の情報は出していいと言われておるから問題ないからの。
そして、こいつのここでの立場は、言わばマフィアのボスらしいから、ろくでもないことが推測できるわい。」
「失敬な。
ゲームには刺激がなければ長く続かない。
射幸心や、物欲、好奇心、そして時には嫉妬、憎しみ、怒り、悲しみ、それらの感情をゆさぶるのが楽しく世界を続けるコツさ。
そのお手伝いをするのが、我々の役目と、そういってもいいのじゃないかな?」
確かにプレイヤーが動かなければ、ゲームは極端に面白くなくなる。
作業ゲーのつまらない事この上ない。
それが、自分のスキルを上げるためでなく、ただのミニゲームだったなんて、目も当てられない。
それは、何のための生産なんだろうか?
「えっと? つまりどういうことだ??」
「何、簡単なことだ、レイドであったことをそのままここで話してくれればいい。
明日には、王都中が大騒ぎになるだろう。
間違いない。」
翌日、王都全土の新聞社にてとあるプレイヤーのインタビューが載った。
その話は、今まで疑念されていたあることを確定させることとなる。
そして、王都にさらに人が集まることとなる。
王都に不穏な風が流れて流れて、当事者はどうなるだろうか?
後、王都や、偉いさん達はどうなるか?
結構考えるけど、その時のノリだからなぁ。
またいくつかパターンを考えておこう。
無能貴族はもういろんな作品で見飽きたしなぁ。
有能は面白みがない。
うーん、また変なキャラが出来上がるかもしれない。




