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星屑討伐作戦

書いてて本当に楽しいです。

 NO-104フェクダからプロテクトのかかっていた情報の解析に成功した結果、禁止兵器を使っていた勢力は近隣のデブリ帯を根城にし、近くを通った船に対して略奪等の海賊行為を働いている「星屑(スターダスト)」という勢力であることが判明した。

 更に同じくセブンスの機体であるNO-102ドゥーベが星屑の手に渡っている事が発覚した。

 クレ社が開発したセブンスは表向きには全機ガードナーの管理下にあるということになっており、犯罪者にセブンスを使わせているとなるとガードナーの権威に関わってくる。

 そこでガードナー上層部は艦隊を編成し、本格的にセブンスを捕獲、最悪破壊し星屑を殲滅する作戦にでた。


 陰謀等は考えずクレ社が関わっている事だけを報告したリュウホ、そしてナトカ達ガードナー第七部隊所属哨戒艦アガノ級巡洋艦ヤハギの乗員はセブンスを単機で無力化及び捕獲したため、ガードナー第三艦隊へと臨時的に編入され主力として他二隻と共にデブリ滞へと先行することとなった。


「まさか私が主力とは……軍縮の影響がでているな」

 ナトカは現在二十二歳、彼女は確かに優秀な兵士ではあるが、若い。この艦内にはいないが今日初めて連携をとる友軍からどのような印象を持たれるかは分からない。

「不安か?少尉」

 ドラザが無線を開いて聞いてくる。

「いえ、そういうわけでは……」

「ならいい。今は第二戦闘配備だがいつ第一戦闘配備になるか分からん以上個人的な無線は長くはできん。ただ一つ……死ななければなんとでもなる、いいな?」

 怒鳴るわけでもなく、ただ自分の身を案じた言葉にナトカは少し体が軽くなった。

「ありがとうございます、隊長」


「所属不明のSDと思われる熱源をレーダーが感知しました!」

 ブリッジにオペレーターの声が響く。

「総員、第二戦闘配備から第一戦闘配備。SD部隊はすぐに出撃を」


「少尉殿!待っているであります!」

 そう言って自分の機体から離れていくコクツに

「愛しているぞ……」

 無線を開かずポツリと呟くとナトカは顔を引き締めカタパルトに移動した。


「ナルサ機、発進どうぞ!」

 発艦を許可する青いランプがカタパルトの隅で点灯すると同時にオペレーターの声が聞こえた。

「ナトカ・ナルサ少尉、MR-01C……ムアル・カスタム出撃する!」


 元々クレ社がレントに変わる量産機として開発したのがMR-01なのだが、扱い難さとコストの高さからコンペティションに敗れ、数機の開発に止まりその内の一機が再試験も兼ねてヤハギにまわされたのである。

 そのMR-01を改修したのがMR-01C、通称ムアル・カスタムである。

 バックパックに二つ付いたプロペラントタンク、両腕部に取り付けられた追加弾倉。

 これにより戦闘継続力の延長をはかったのだ。


 他の艦からも発艦していくSDが見える。

(あれは新型か?)

 モニターに表示させた情報によるとGD-97レントの後継機らしくGD-98ガエムという機体らしい。


 しかし最新機なのだろうが動きの悪い機体がいる、どうやら新兵が乗っているらしくデブリとの衝突を恐れてうまく動けていないようだ。


(どうやら私達はセブンスを釣るための囮らしいな……うまく来てくれればいいが)

「少尉、聞こえるか?」

 自分達の役目を考えているとドラザからのプライベート通信が入ってきた。

「味方はヒヨッコばかりだ、対してあっちには地の利がある。ここは俺達だけでできるだけ叩くぞ!」

「はっ!了解です」


 敵の数は四機、そして先日現れた所属不明艦が確認できる相手の戦力だった。

 GL-06ニザツが四機、統率のとれた動きでこちらに接近してくる。


 GD-97COレント・コマンド

 ドラザの乗機であり近接戦から遠距離戦まで幅広く戦えるように改造された指揮官機である。

 ドラザは自機の背後にマウントされた小型レールガンに手を伸ばして腰溜め撃ちの要領で構えさせ、デブリに隠れた敵機に狙いをつけて発射、弾はデブリを貫通して直撃し、敵機が爆散したのを確認してからドラザは武装を同じく背後にマウントされていた250mmバズーカに持ち変え発射した。

 発射された弾頭は途中で拡散し、煙幕を張り敵の視界を奪った。

 ナトカは手持ち武器として持たせた180mm大型アンチマテリアルライフルを発砲して二つの爆炎を作った時、煙幕から出てきた敵機に向けてドラザが80mm対SDライフルを敵機に向けながら呟く。

「そういう時は身を隠すんだ」

 相手が一瞬でもその場で状況を確認しようと止まったならそれでよし、煙幕から出ても位置がすぐ分かるのでそれでよし。

 ドラザの放った弾丸は最後の一機をデブリに変えた。

 即興のコンビネーションは上手くいったようだ。


 あとは敵の母艦のみ。



「3時の方向、熱源が急速接近中!」

 ヤハギのオペレーターが無線からコックピットに響いた。

ナトカだけが強いわけではありません。

主人公が強すぎるだけです。

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