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俺は目覚めた時から二刀流  作者: 別府 遼
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1話 教室のドアをくぐったら

初めて執筆なので、至らぬ点も多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

高校三年生の始業式の日、始業式の後、教室のドアをくぐったと思ったら、視界は広い草原に変わっていた。すげー遠くに、都市のようなものが見えるが、見渡して見えるは広い草原。すると周囲が輝き、その輝きが消えたかと思うとそこには1人の青年が立ち尽くし、周囲を見回し俺に向かって声をかけてきた。


「どうなってんだ、これ」


同じような輝きの後に、2人の男女が、手を繋いだまま疑問の声を上げる。


「僕たち確かに教室に入ったよね?」

「多分...」


そのあとに、二人の女子が表れて同じような疑問を口にするも、こんな状況、誰にも説明できるはずもなく10分待っても同じように周囲が輝く現象が起きないし、現状なんの変化も見られないので、これからどうしようかと話し合いが始まった。


話し合いを仕切ってくれたのは、後半に現れた女子の一人である鳴海 麗

全員が円になって話し合う。


「今わかっていることは、全員始業式の後、教室のドアをくぐろうとしたら、この草原に居たってことよね」

全員が頷く

「これからどうするにしても、とりあえず自己紹介をしておきましょう。ラッキーなことに学校ではここに居るみんなが、それなりに有名人だから初めて見る顔がいないってことかな」


確かに、この場にいるのは校内でも名の知れ渡った生徒ばかりだ。

しかも、美男美女揃い。すげーなこの偶然。


「改めて、私は生徒会長をしている鳴海(なるみ) (うらら)です」


彼女は、二期連続で生徒会長を務める秀才で、先生からも一目を置かれる優等生。

次に自己紹介しだしたのは、俺に声をかけてきてくれた文武両道ボーイ。


「俺は天野(あまの) (しょう)、趣味はアウトドア全般です。よろしく!」


こいつは、学外のアウトドアクラブに参加していて時々地方新聞の片隅に乗っている。

前回は地方のボートレースとかだったかな。

腰まで届く長い髪とサイドポニーが特徴的な、おとなしめな美少女。


藤倉(ふじくら) みやびです、趣味は料理かな、よろしくお願いします」


彼女は料理が得意と言っていたように、時々お菓子を作って学校に持ってきて配っている。

そのお菓子は男女共に人気を集め配りだした瞬間になくなってしまうとかなんとか。

その後に、一緒に自己紹介を始める、出会った時から手を繋ぎっぱなしの男女


「奈々ちゃんと交際している、(つじ) 大智(だいち)です」

「大智くんと交際している、五十嵐(いからし) 奈々(なな)です」


優しげな雰囲気を持つ2人は、この学校でも大勢の学生に認知された美談美女カップル辻 大智と五十嵐 奈々。2人とも背景がお花畑になりそうな笑顔が眩しすぎる。


「俺は剣道部主将の麻生(あそう) (じゅん)、特技は剣道だ。よろしく」


剣道場を家に持つ家庭に生まれて、それまでずっと剣道を続けてきた俺 麻生 純。しかも、代々二刀流を古流の剣術として教えてきた我が家では、普通の剣道と同時に二刀流の剣術も教えられてきた。俺の自己紹介が最後となってしまったが、これが現在、この広い草原のど真ん中に居る6人だ。全員の簡単な自己紹介が終わった所で、麗が今後の方針について話を進める


「全員学校では何かしらの方面で有名だから知らない人の方が少ないわよね。とりあえずここにいても何もないし、遠くに都市のようなものが見えるからそっちに進もうと思うんだけどどう?」

「俺はオッケー」

「私もいいと思います」

「これって異世界ってやつかな、わくわくするね、奈々ちゃん」

「エルフとかいたらどうしようか、大智くん」

「辻と五十嵐はこうゆうの分かるのな...」


みんなの意見が何となくまとまったところで、みんなで都市が見える方面に足を向ける。

何となく歩いているうちに、2人ずつの並びになっている。


俺の隣には、高校からずっと同じクラスの翔。


「でも、改めてビックリしたよな、教室入ったらだだっ広い大草原なんだから」

「確かに、俺も驚いたよ、翔がいなかったら完全にテンパってたね」

「それは、みんな同じだろ」


ただでさえイケメンで、顔だちも整っているこいつが笑顔で話しかけて来ると女の子なら一発で落ちるんじゃないか?いや男でも落ちるかも俺も落ちかけてるし


「辻たちも言ってたけど、ここって異世界なのかねぇ」

「さぁな、でもそれならそれで楽しいよな、異世界なら魔法とかあるだろうし」

「お気楽主義だな、翔は、もし異世界だったとして元の世界に戻りたいとかないのかよ」

「確かに心配はあるけど、とりあえず今を楽しむのが俺のモットーなので」


アウトドアでも、気の持ちようで疲労の感じ方はだいぶ変わってくる、と締めくくられて俺もスポーツやってるし納得できる面も確かにあるな、この場合にも当てはまるかは知らんけどと思いつつ歩き続ける。


その後ろでは、女の子同士の麗と雅が


「すごいですね、麗ちゃんはこんな異常事態なのに冷静で」

「冷静ってよりも、私って結構仕切りたがり屋だから、真っ先に声を上げちゃっただけなのよね」

「でも、助かりました。そのおかげでなんとか、まとまって行動できているので」

「ありがとう、こんな状況でもその一言で救われた気がするわ」

「いえいえ、これからどうなるか、わからないのですから」

「それもそうね、落ち着いたら、みんなで今の状況についてしっかり話し合いの場を設けないと」


麗が拳をギュッと握って気合を入れると、雅が笑顔でがんばりましょうと声を掛ける。

今の、そして今後どうしていくべきか話し合いながらも歩き続ける。


そして最後尾では、仲睦まじげなカップルが


「これがもし異世界だったらなにをしよっか」

「奈々は、色んな種族に会ってみたい!猫耳とか!ウサ耳とか!」

「奈々ちゃん、動物大好きだもんね」

「うん、でも大智くんの方がもっと好きー」

「僕も大好きだよ、奈々ちゃん」


こんな会話を延々と続けながら、満面の笑みで、恋人つなぎの手を見せつけるように振りながらラブラブカップルは歩き続け


それから、一行は遠くに見える都市らしきものに向けて歩き続ける。


気長細々とやって行けたらと思っています。

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