夕食の冷や汗
セバスに連れられて食事をする部屋へと歩いて行った。部屋に入るとファンタジー世界でよく見る長いテーブルに椅子がいくつも並べられてる部屋へと着いた。すでに父達は座っていた。
「遅かったなニーナ」
父達は笑顔で迎えてくれていた。
私は姉の隣へ案内されたので隣へと移動した。
「久しぶりね。ニーナも学校に行ってたなんてビックリしちゃったわ」
姉はそういって笑顔でこっちを見た。私も笑顔で挨拶を返すと席へ着いた。
「では、揃ったようだし入ってきてもらおうかな」
一人の女性が入ってきた。背丈は私くらいで髪もまとめていてしっかりとした顔をしていた。
「お招きいただきありがとうございます。スヴェン様と婚約しこちらへ参りました。シャノン・シルキアといいます。今後ともよろしくお願いいたします」
兄にも相手ができたのね。しっかりしてそうな人が来たのね。
兄の隣へシャノンは歩いていき席に着いた。そして、食事が運ばれてきた。アンナも料理を運び部屋に入ってきていた。
「新たな家族も迎えての夕食を頂こうじゃないか」
そして食事を始めた。そして父は私と姉に話を振った。
「エレナはあれから相手は決めれたのか?」
「えっと・・・まだですね。みなさん優しく接していただけるので・・・」
「そうか、エレナが選んだ相手なら特に拒まないから好きにするといい」
「分かりました」
姉は少し寂しそうな顔をしながら返事を返していた。
「さて・・・ニーナはどうかな?学校生活の方は充実してるかね?」
「とても充実してますわ。友達もできて今は一緒に魔法の練習をしてますの」
「それはよかった。ニーナは誰か好きな人はできたのか?」
意地悪そうな顔を父はして聞いてきた。
「いえ、魔法の事で手いっぱいで・・・」
残念そうな顔を父と母もしていた。
「そうか、まあそんなに急ぐことでもないか」
「ねえ、ニーナ・・・親善試合はどうだったの?」
母の急な問いかけに私は一瞬思考が止まった。
「えっと・・・あ!魔法学校が勝ちましたよ!」
「それだけなの?」
「ん?親善試合とはなんのことだね?」
「ニーナとは手紙のやり取りをしてるのよ。それでそんな話を書いてあるのを思い出したの」
少し怒り気味な母に私は少し焦りを覚えていた。しかし、父は親善試合の事が気になるようで深堀をしてきた。
「そんな行事があるとは知らなかったな。どこと試合してきたのかね?」
「行事自体はほとんどやってきてないと聞いてます。相手は・・・えっと、タルスタ校と」
「ん?あの貴族校とやったのか!」
「しかし、また変わったことをしてたのだな。ニーナは出たのか?」
「ええ、模範試合に・・・」
その言葉を言った瞬間に母がピクッと動いたように見えた。私は冷や汗が出始めた。
「ほう・・・相手は誰だったんだ?」
「ラッセル・ミルトン様です。兵士の方と面識がある方らしいです」
「ミルトン家?ん~もしかして位のある騎士の子だろうか・・・」
「とても強いお方でした」
「ふむ・・・しかし、魔法の試合のはずだがラッセルとやらは魔法を使えたのか?おそらく騎士の子だと思うのだが」
「その方は魔法を使っては来ませんでしたわ」
「魔法の試合だと思うのだが・・・」
「ええ、私も疑問に思ってたのですが、魔法使いで戦える相手が居ないとラッセル様には言われましたわ」
「そ・・・そうか、では試合はどうだった?」
「勝ちましたわ。少しケガはしましたけど」
母の顔がだんだん険しくなってる気がする・・・目も合わせられない
「まあ、お転婆なのは昔からだからな!でも、気を付けてくれよ」
父と兄は逆に笑っていた。姉は少し心配そうな顔をしながらも笑ってくれていた。シャノンは少し驚いた顔をしていた。
「私ばっかり話してしまったな。面白そうな話だったのでついな」
そうして私は、恐る恐る母の顔を見たら笑顔だったけど・・・目が笑っていなかった。




