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21コマ目 仲良しペアと仲良くなりそうなペア

遅刻! それは必然的に作者の睡眠時間の減少を意味する! クッタクタのはずなのに眠れない現象の名前誰か教えて下さい!

 俺の名前は高壁守。色々あった人だ。

 セレブごっこしてたら友達がわちゃわちゃ集まってきた件についてナウって感じの状況だ。どうしてこうなったんだろう。


「コーヒーたくさん持ってきたぞー。」


 宗司、城津の2人と話していると、私服のマナが戻ってきた。


「お、マナ。お疲れ。

 って、さっきのコスプレはどうした?」


「コスプレじゃねえ。

 元々上がる時間が近かったからな。このコーヒー運んだら今日は上がって良いってさ。」


 マナが持ってきたコーヒーは3つ。

 コーヒーを頼んでいたのは宗司と城津の2人だけだったはずだ。となると残りはマナの分か。


「ちょうど今話してたんだけどさ、マナの髪って地毛?」


「そうだぞ、おかげで目立つったらありゃしない。」


「…すげえ違和感あるんだけど、その喋り方も元々なのか? マナ?」


「ああ、そうだぞ。

 初対面の女子をいきなり名前呼びとは、勇気があるって言うかなんて言うか…」


「名前しか聞いてないから呼べな…何してんの?」


 マナはそう言った直後、机に突っ伏した。


「マナはトランスジェンダーだからな。自分で初対面の女子って言った事にショックを受けたんだろ。」


 気持ちはわかる。なんせ俺も性別変わった事あるし、そんな時に自分が女子だと言う悲しみは経験済みだ。


「ああ…俺も気持ちを考えるとなんとなくわかるな。同情する。」


「え? なんで?」


「………」


 あ、これ女装の事は言うなよって目だ。心配せんでも言いふらしはせんて。


「そ、そう言えばさー! 高壁ってここに何しに来たんだ? 軽食って訳じゃなさそうだけど!」


 空気を読んで詮索を辞めた城津が話題を切り替える。

 方や突っ伏し、もう片方は俺をじっと見ているこの異様な状況に耐えきれなくなったのだろう。

 こうして見ると城津だけ蚊帳の外だな…まあ、城津は2人と知り合ってなかったから仕方ないのかもしれないが。


「ちょっとここのコーヒーを飲みにな。」


「違うぞ。守はセレブごっこを楽しみに来てたんだ。」


「なっ…!」


 突っ伏していたマナが声を上げる。


「店員の俺に隠せると思うなよ? 知ってるんだぜ、守がよくここでかっこつけて優雅にコーヒーすすってるのは! 上品だとか綺麗だとか美しいだとかってお前を見る為だけに来るお客さんが一定数いるくらいなんだからな! 売り上げの貢献ありがとうございます是非今後ともごひいきに!」


「なん…だと…!?」


 ここ俺目当ての客居るの!? という驚きもあったが、それ以上にマナのいたずら心に驚いた。

 アイツ、『たまには守をからかってやるぜ!』とか言ってそうな顔と気配してやがる。


「…ハッ、それを言うならお前もどうなんだ?

 お前もなかなかの集客効果を持ってるんじゃないのか? この店のレビューに店員が可愛いとか銀髪の子好きとかって書いてあったぞ!」


「What!?」


 言い返してやったぜって感じの顔をして愉悦に浸る。


「…揶揄い合ってるんだけど、やってることって褒め合いだよな。」


「だな…なんだろう、なんかお前とは仲良くなれそうな気がする。」


「そうか? 連絡先、交換するか?」


「しようぜしようぜ。サンキュー。」


 なんて、城津と宗司が地味に仲良くなっていることには全く気付かなかった。

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