20コマ目 髪
前回の続きです。あと2、3回は続くかも。
…話の入れ替えって出来なかったっけ…?
俺の名前は高壁守。色々あった人だ。
「また会ったな高壁。相席良いか?」
「城津か。」
女装が似合う系男子の宗司とTS疑惑のマナの2人と話していると、特筆することが無い系男子の城津照矢が現れた。
「俺は良いけど…宗司は大丈夫か?」
「別に良いけど…」
「あ、悪い。席の影になってて気付かなかった…俺は城津照矢って言うんだ。よろしく…でいいのか?」
「ああ、城津か。よろしく。俺は宗司だ。」
「守、なんで俺には大丈夫かって聞かなかったんだ? 俺だけ除け者? 泣くぞ?」
「いやだってマナは仕事中じゃん。そろそろ戻らなくて大丈夫か?」
「あ。
…そ、宗司。注文あるか? 城津も。」
「あー、じゃあコーヒーで。ホットで頼む。」
「俺もコーヒー。同じくホットで。」
「かしこまりました。」
スカートを摘み、芝居がかった所作をして去っていく。
「…高壁ってあの店員とも顔見知りだったのか。」
「ああ、マナって言うんだ。
ここにはたまに来てるし、マナと友達だからこの店の大抵の奴は知り合いだな。」
「そうなのか。
…前から気になってたんだけど、さっきの…マナだっけ? あの髪の毛って地毛?」
「ああ、そうらしいな。」
「ん? そうなのか? まあ、アイツは髪染めるタイプじゃないか…」
「あれ、宗司は知らなかったっけ? ついでに言うならここの店員の金髪の奴と青髪の奴も地毛だぞ。」
「青髪の奴も!?」
あ、やべ。
生まれつき強い魔力を持つ人間は、魔力によってメラニン色素に影響が出て毛の色が変化する。魔力が強いほどあり得ない色になっていくことが多いそうなのだが…この世界、いや地球では魔法にも魔力にも無頓着なので滅多におらず、せいぜい銀髪。青い髪の人間なんていないのだ。
で、その青髪の奴と言うのが魔法に精通した別の惑星から来た宇宙人なのだ。そんなからくりを馬鹿正直に説明する訳にもいかないので…ごまかします。
「…悪い、青髪の方は染めてるんだった。前エイプリールフールで言われた嘘を思い出しちゃってさ。」
「なんだ、嘘か…」
「そうだよな、そうだよな…?」
なんか宗司の方は疑ってるっぽい。まあ、俺と言うファンタジーを体感してしまったせいなのだろうが。
そう考えると城津も自分に言い聞かせてる感じがあるような気がする。コンクリート粉砕はやり過ぎだったか…?




