14コマ目 二重人格のルール
ソシャゲやってて遅れました!(正直)
俺の名前は高壁守。色々あった人だ。
「守、ふと気になったんだけどさ…瑠間ってずっと内側に引っ込んでるのか?」
コイツは宇露マナ。多分TSした友達だ。
マナには以前二重人格の事を話していたので気になったのだろう。
「いや、たまに表に出てるぞ。大概気付かれないけど。」
「気付かれない? どういうことなんだ?」
「マナは俺の演技力については知ってたよな?」
「あー、そう言えば上手かったような。」
「しかも、瑠間っていう人格は元は俺と同じ。枝分かれしたのは二年前だから瑠間は俺とほぼ同じ考え方を持ってる。
それに俺の…俺と瑠間の演技力が加われば、お互いにほぼ正確に真似できるって訳だ。見分けがつかないくらいにな。」
「なるほど…じゃあ、もしかすると今瑠間が出てるとか?」
「いや、今は正真正銘守の方だ。」
「…外したか。」
「普段はほとんど俺が出てるからな。」
「ふーん…人格の交代っていつでもできるのか?」
「いや、一回意識を絶つか分身して元に戻らないと出来ないな。
まあ、分身自体はいつでもできるから、実質いつでもできるようなものだな。瞬時にって訳にはいかないけど。」
「大変そうだな…」
「それに、分身して戻って変わった場合は元々してた恰好のまま交代するからな…
瑠間が出てる場合って大体能力で女になってるから、交代すると俺が女になるんだ。能力で男に戻っても服装は変わらないし…その上分身の時も同じ格好だから、必然的に女装することになる。」
「瑠間は女の格好なのか…じゃあ、どっちが出てるかはちゃんと見分けがつくんだな。」
「プライベートならな。学校に居る時とかその辺の事情を知らない友達と約束してる時とか、守として居なきゃいけない場合は男のままで俺に成りすましてるぞ。」
「なるほど。頻度としては?」
「めちゃくちゃ聞いてくるな…まあ、ほぼ瑠間の気まぐれだからな。極端な例だと1、2ヶ月開いたこともあったし、毎日瑠間が過ごすことだってある。」
「じゃあもちろん守も引っ込んだことがあるんだよな。その時ってどうなってんの?」
「表に出てる人格と全く同じ体験をリアルタイムでしてるって感じかな。体はもう片方の人格が動かしてるから、引っ込んでる方は動かせないけど。
しようと思えば外界の刺激とか景色とかを絶つことも出来るし、寝ることも気絶することも出来る。まあ、寝ても体力は回復しないんだけどな。入れ替わって徹夜とかしようものなら普通に頭痛に苦しむ。」
「へー…なんか不思議なもんだな。」
「そうか? そういうもんだと思えばそういうもんだって納得できるもんだと思うけど。」
「そういうもんか。
…今の話聞いて思ったんだけどさ。守って、瑠間の真似も出来るんだよな?」
「ああ、出来るぞ。」
「…ちょっと今やってみてもらって良い?」
「良いけど、どうして?」
「あ、すげぇ。完璧だ。
えっと…も、基矢君、大好きー…とかって言ってくれないか?」
「え、えー…ゴメン、無理。」
「守にもフラれた!」




