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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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たんぽぽ

健気に生きるのは大嫌いです。

健気に生きている者は、嫌いではないですが。

野に、誰に見られるでもなく、咲いている。

人に踏まれ、風に流され、雨に打たれ、それでも、咲いている。

昼間には顔を上げ、夜には俯いて。

必死に、地面に葉を伸ばし、陽の光を頑張って浴びて。

誰に褒められるでもなく。

誰と競うでもなく。

ただ、自分ひとりで、まっすぐ、ひたむきに、咲いている。

いつか、花を落として。

白い綿毛をいっぱいに広げて。

風に乗って。

あの空に、まだ知らない場所に、飛んでいく日を夢見て。

今日も、美しく、気高く、健気に、咲いている。

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