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茨の騎士
多分詞だと思います。
誰も信じない、誰も信じたくない。
そう心に決めたのは、いつだっけ?
気持ちもすっかり麻痺してから、もうかなり経った。
そんな風に感じるのは、ひょっとしたら、まだ、少し人間らしさが残ってる証かも知れない。
修羅の道を歩くように。
懐に隠した刀子を、そっと握ったままで。
何があっても、僕だけは煽りを受けないように。
そう心がけて、また、誰にも縋れないで。
誰も頼らない、誰も頼りたくない。
そう記憶に刻んだのは、いつだっけ?
瞳にすっかり痂皮してから、業ばかり負った。
そんな風に感じても、もうどうしたら、まだ、少し人間らしく生きていける証かも知れない。
夜叉の道を辿るように。
心臓に刺さった刀を、ずっと握ったままで。
何があっても、僕だけは悲しくならないように。
そう心がけて、まだ、誰をも愛せないで。
こんなモノ、無意味だって、わかってるんだ。
だからって、一度着た衣は、簡単に脱げはしなくて。
今日も、上着の中のナイフの感触だけが、僕の心を動かす。
修羅の道を歩くように。
懐に隠した刀子を、そっと握ったままで。
何があっても、僕だけは煽りを受けないように。
そう心がけて、また、誰にも縋れないで。




