22/201
浄玻璃の鏡
人の心は、覗けない。
何を考えているのか。
自分をどう思っているのか。
どう感じているのか。
どうしたいのか。されたいのか。
知りたい人は多い。
覗きたい人も多い。
だから、浄玻璃の鏡がある。
でも、僕は、覗きたくはない。
他の人の心なんて、見たいものか。
どうせ、僕を不幸にするだけだ。
そうに決まっている。
覗かないとわからない、そう言う人もいる。
でも、覗いてからでは、遅いのに。
一度出来た傷は、塞がっても、跡が残る。
それでも、覗いてみたくなるのは、恐いもの見たさなのか。




