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スキー
リフトから降りればそこは、さっきまでとは別世界。
広がるのは、白い輝き、遠く見える日常と。
どこまでも広がる、澄んだ空。
一歩踏み出せば、景色は溶けて、流れ出す。
頬をなでる空気と一緒に走れば、もう自分は自分じゃなくて。
流れる風になって。
きらきらと光る大地を、切り裂いて駆ける。
揺れる視界は、喜びと楽しさしか映さない。
その数分間、人でなくなった私は、全てを忘れて、滑りに没頭する。
下に着いて、自分でブレーキをかけた時、夢は終わる。
そうして、夢の時間を思い出すと、また、リフトに乗ってしまうのだ。




