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無貌の衆  作者: 彼岸花虚実
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年越しの思い出

年賀状を書いた。

絵柄を作って、印刷して。

一人一人、書く文章を考えて。

一枚ずつ、書いていく。

手に豆が出来たり。

腱鞘炎になりかけたり。

全部書く。

全部確認する。

宛名を印刷する。

一人一人、引っ越し、喪中、全部調べて。

束ねて、出かけて、ポストに入れて。

年越しの瞬間には間に合わないけど、あけおメールだって欠かさない。

年賀状だって、あけおメールだって、きっと、貰ったら、自分は、嬉しいから。

メールは、その日の内に、四分の一は返ってくる。

次の日に、ほんの少しだけ返ってくる。

待ってると、年賀状は、元日に、二通は来る。

他は、ずっと待ってると、四分の一は、返ってくる。

きっと普通はそんなものだよね、きっと。

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