第17話
<理事長>
私を拘束しているのは、何やら輝いている縄の様な物だった。
しかも、引っ張っても全く切れそうにない。
これは・・・・
もしかして・・・
「『クリエイト』か?」
私の声が沈黙を破る。
<インナ>
理事長さんが今、言った言葉はどういう意味だろう?
思わず、聞き返す。
「『クリエイト』って何?」
そう告げると、驚いた様な顔をする理事長。
「・・・・・まさか、自分が使った魔法がわからないのか?」
いや、だって、ねぇ?
うん。知らないし。
軽~く頷く。
「ねぇ、『クリエイト』って何なの?」
「『クリエイト』とは、創造の魔法だ。自分が知るありとあらゆる物を造り出す事ができる。」
今まで、黙っていたキアが説明をする。
と、言うか・・・・
「知っている物だったら何でもできるの?」
何でも大丈夫なら、正真正銘の反則技だよね。
ん?キアの沈黙が痛い・・・?
まさか・・・・
「・・・そうだ。知ってさえいれば、何でもだ。」
うん。
私ってホント、チートな事ばかりだよね。
自分でもそう思うよ・・・・・。
それにしても、
「キアはよくそんな事知ってたね。」
えぇ。ちょっとだけ、現実逃避しますが何か?
「・・・・家にある本に書いてあるのを見たことがある。」
へ~。そんな本があるんだ。王宮には無かったなぁ・・・・。
そんな事を考えていると、理事長さんが喋りだした。
「・・・・・そうか。竜ノ王子だな?」
ん?竜ノ王子?
確かにキアは竜だし、王子っぽいよね。
でも、王子じゃないはず。うん。違うよね?
だが、そんな私の期待を裏切り、キアは言った。
「良くわかったな。流石は龍人、といったところか。」
・・・・はい?龍人?
さっきっから、訳のわからない単語が飛び交っているのですが・・・?
誰かっ!
私にもわかるように説明して下さいっ!!




