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第四話 今のは悪くない

 次の瞬間、我に返った。


 捕った。

 ちゃんと捕った。


 でも、そのあとどうすればいいのか分からなかった。


「あっ」


 慌てて投げる。

 けれど返球はふわっと浮いて、全然伸びない。


 神崎が前に出て、それを受けた。


「惜しい」

「今の流れでまずそこ?」

「いや、捕ったのはよかった。でもそのあとは全然だ」

「言い方が容赦ないな」

「事実だし」


 足立が横で吹き出した。


「でも今のはびびったわ、結城」

「僕もびびったよ」


 そのとき、ベンチからコーチの声がした。


「結城!」

「はい」

「今のは悪くなかったぞ」


 短い一言だった。

 でも、それだけで胸のあたりが少し熱くなる。


「ありがとうございます」

「ただし、そのあとはだめだ」

「……はい」


 片づけをしていると、コーチがこっちに声をかけてきた。


「結城。明日、少し早く来い」

「え」

「先にノック受けさせる」

「……僕がですか」

「お前以外に誰がいる」


 それだけ言って、コーチは先に行ってしまった。

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