18(ばぁば視点)
翌日。
意外にもよく眠れてすっきりしている。
私は早く起きて部屋の中を探索する。
クローゼットの中にはたくさんのドレスやアクセサリーがあって大きな姿見もある。本棚にはたくさんの本がありなぜか知らないけどこの世界の文字が読めた。
恋愛小説や外国の本が多い。
後は刺繍などの道具があった。
小さな手帳もあって日記とかを書いているかもと思ったけどなにもなかった。
そんな事をしているうちにメイドが入ってきた。
「お嬢様、おはようございます」
「ああおはようございます」
今まで誰かが起こしに来てくれる事はなかったので少し緊張する。それになぜかサリーというメイドが固まっていた。
それからメイドが支度を手伝ってくれる。
できれば1人でやりたいがクローゼットのあのドレスを見たら1人では着れなさそうだ。
ドレスの他にアクセサリーや髪など特別なイベントなのかと思うほど豪華だが、これが普通だと言われた。
なによりつらかったのはコルセットを締める時。
「んっ〜!きつい!」
「我慢してください!」
コルセットなんて今まで着けた事はないし限界まで絞められて吐きそうになった。
やっと終わって次は髪を結った。
「ちょっとネリア、なにボーッとしてるの!早く髪とかして」
このネリアというメイドにはなにか繋がるものを感じる。
と言っても直感だが…
私が和食や箸などこの世界にはないものを言うと大多数の人が困惑した顔をするのだが、ネリアだけは平然としていた。
(もしかして…転生してるの?日本人?)
いやでもまだ確証はない。他のメイドにも色々聞いたところ私と同じ時に頭を打ったそうでそれからは少し変だと言っていた。
その日のお茶の時間に緑茶という言葉を出したら案の定、他のメイドは困惑していたがネリアは
「お嬢様がご希望のものは東洋のものかもしれません。緑茶をご希望でしたら後ほど旦那様にご相談してみましょうか?」
と言った。
念のため確認するべくネリアだけを呼び止めて2人で話をした。
私が1番気になっている心陽の事を。
あの案内人は私達が近い関係になるようにしたと言っていた。
もし知らなければそういう反応をするだろうしなによりなにも知らないこの世界で味方が欲しい。
この縁にかける事にする。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




