表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/20

メイド力開放

明けましておめでとうございます!! あっという間に年が明け、三が日も終わりそうですね〜。何とか休日の間に投稿できてホッとしています。新年初投稿を楽しんでもらえたら幸いです!!

 


 早朝特有の爽やかな空気が部屋を満たし、涼やかな風がユウタの頰を撫でる。

 ウトウトと現実と夢の間を浮遊し、心地よいまどろみタイムを満喫する。この起きそうで起きない時間が一番幸せなのだ。


 まだ霧がかかったように不明瞭な意識。外から微かに聞こえてくる音に揺さぶられ、徐々に覚醒して行った。


「……ふみゃ〜……ねむい〜……」


 まだボンヤリとしている頭を無理やり回転させ、体を動かすように指令を送る。寝起きで下がっていた体温も平熱に戻り、ようやく体を起こすことができた。


 ん〜、よく寝たな〜。こんな熟睡したのなんていつ以来だろう? 爽快な気分だよ。

 おそらくかけ直されていただろう布団をそっと折りたたむ。隣に寝ていたシーシェさんがいないという事は、もう起きているのだろう。それならば居候のユウタがいつまでも惰眠をむさぼるわけには行かず、緩慢な動きで部屋を出て階段を下る。


 てちてち。ブカブカの靴が床に吸い付く音を鳴らしながら、一段一段ゆっくりと降りていく。このミニマムサイズの体では、寝起きだと階段を下りるのも一苦労だ。



「──ユウタ君、おはよう! 昨日はよく眠れた?」



 コシコシと目をこすりながら進んでいると、エプロンをしたシーシェさんに挨拶をされた。


 エプロン姿で動き回るシーシェさんは可愛いな〜。朝からこんな美少女の手作りご飯を食べられるなんて夢みたいだ。……って、アホなことを考えてないで、僕も挨拶をしなければ!



「おはようございます。シーシェさんのおかげでぐっすり寝れました」


「ほんと? それは良かったよ! もうご飯もできてるし、一緒に食べよ!」


 淡いピンク色のエプロンをたたむシーシェさん。その言葉通り、テーブルには出来立ての料理が並んでいた。席には他の3人も座っていて、着替えていることからもう身支度も済ませているみたいだ。


「ごめんなさい。みなさんを待たせてしまいました……」


 お世話になっているくせに、1人だけグースカ寝ているなんて、僕はなんてアホなんだ! 穴があったら入りたい気分だよ!!


「もう! またそんなことを気にしてるんだね! みんなそんな事は気にしないから、早くご飯食べよ!」


 ヒョイ。俯いてる僕をシーシェさんが抱きかかえ、そのまま席に運んでしまった。


「おはよう、ユウタ。よく眠れたみたいだな」


「…………ユウタ、おはよう……」


「ユウちゃん、おはようございます。ふふふ、寝顔も可愛かったですよ〜」


「うみゅ! え、えっと、おはようございます!」



 最後におかしなことを言われた気がしたが、精神衛生上の理由からスルーしておこう。面倒な現実は、直視しないのが楽しく生きるコツなのだ。


 みんなと挨拶をして席に着く。朝ご飯は具沢山の野菜スープと、お肉を挟んだ黒パンだ。昨日の夕食も美味しかったけど、それに負けず劣らず食欲をそそられる。


「みんな揃ったことだし、早速食べよう! 冷めたらもったいないからね!」


 シーシェさんの号令をきっかけに、みんなが食事を始める。僕も我慢の限界だとばかりにフォークを握りしめ、ご馳走たちに向かっていく。



「──うまいな。さすがはシーシェだ」


「……もぐもぐ……うまうま……」


「確かに美味しいですけど、食べながら喋ってはいけませんよ。口からパンが溢れています」


「……不覚……でも美味しい……」


「まったく……。ディアはしょうがないですね」



 はぁ。とため息をつきながらも、レーテさんがディアさんの口元を拭いてあげている。まるで仲の良い兄弟みたいだ。そんな団欒を見ながら食べていると、あっという間にお皿の中が空になっていた。

 シーシェさんの料理、おそるべし……。



「あはは。みんなが美味しそうに食べてくれて良かったよ!」



 僕たちが幸せそうに食べているのを見て、シーシェさんが顔を綻ばせる。

 お腹だけじゃなくて、心まで満たしてくれる食事はあっという間に終わり、みんなで空になった食器を台所に運ぶ。朝は時間がないので、洗い物は帰ってきてから纏めてするそうだ。


 朝食を取り終えた4人は、少し休憩してから鎧や剣を装備していく。剣や杖を持っている姿を見ると、みんなが冒険者なんだと改めて実感するよ。


 一通り準備の終わったみんなを送るために、玄関までついていく。僕を家に1人で残すのは不安だったみたいだけど、戦えない僕を一緒に連れていく事はできない。みんなの役に立てない事は悲しかったけど、『みなさんのお帰りをお待ちしています!』って言ったら、レーテさんが号泣したのは記憶に新しい。僕はそんなに頼りないのだろうか? 少し凹んだのは内緒にしておこう……。



「それじゃあ行ってくるね。ユウタ君もいい子にしていてね!」


「ユウタなら大丈夫だと思うが、寂しくなっても我慢するんだぞ」


「……ユウタ……早めに帰ってくるから待っててね……」


「ぐすっ、ぐす……。夕暮れまでには帰ってきますので、ひっく! 体に気をつけてくださいね! 知らない人が来ても、ドアを開けちゃダメですからね!!」


「レーテ、過保護すぎるぞ。さすがにユウタもそこまで子供じゃない」


 玄関でぽろぽろ涙を流しているレーテさんが、僕を離さないため出発できないでいた。心配してくれるのは嬉しいけど、イルザさんの言う通り過保護すぎる気が……。


 でも、こんなに僕のことを大切にしてくれているなんて、嬉しくてたまらない。じんわりと胸の奥が温かくなり、僕まで涙が出てしまいそうだ。ここで僕が泣いてしまったら、レーテさんはもっと心配になってしまうだろう。なら僕は、彼女が安心できるように、しっかりしているところを見せなければ!


 抱きしめてくれるレーテさんの背中を、泣いている僕にしてくれたように優しくさする。すると涙で潤んだ瞳を上げて、僕を見つめてくれた。



「──レーテさん。僕は皆さんがいない間この家を守ります。だからレーテさん達も無事に帰って来てください。僕はあなたが泣いているより、笑顔で帰って来てくれることが一番嬉しいのです」


「ゆ、ユウちゃん……!! ああ〜ん!! 離れたくないわ!!!」


「むにゃ!!」


 励ましたつもりなのに、余計泣かせてしまった! もはや身動きも取れないし、一体僕はどうしたらいいんだ……っ!



「──いい加減にしろ! ユウタが困ってるっだろうが!!」


「いや〜、ユウ〜〜ちゃん〜〜!! カムバ〜〜〜ック!!!」



 見かねたイルザさんが無理やりレーテさんを引き剥がし、そのまま引きずって行く。涙でグシャグシャになった顔で見つめられると、すごい罪悪感があるな……。



「あはは……。レーテはユウタ君が来てから、だいぶ性格が変わったね〜」


「そうだな。昔の余裕たっぷりの黒い笑顔が鳴りを潜めている。これは良い傾向なのか?」



 仲間の痴態を微妙な表情で見る2人。未だにもがくレーテさんに延髄蹴りを食らわせて、そのまま出発するようだ。


「なんか騒々しくなったが、行ってくるぞ」


「ユウタ君〜バイバイ〜!!」


「…………お土産期待してな……(キラン)」


「は、はい!! 行ってらっしゃいませ!!!」



 1人一回づつ僕の頭を撫でてから、今度こそ冒険者ギルドに向け歩いて行った。最後までレーテさんの悲痛な叫びが聞こえたけど、ゴキっ! 何かが折れるような音の後、ぱったりと止んでしまった。何が起こったかなんて僕は知りません。知らないって言ったら知らないんですぅっ!!



 ♢




「さて、掃除を始めますかね!」


 シーシェさん達が仕事に行っている間に、せめて家事ぐらい終わらせなきゃね。僕の能力はメイドに関する事の技能レベルのカンスト。また関連スキルの取得簡易化だ。つまり家事をすればするほど能力が増える可能性があるし、言い換えればそれしかできないんだけどね……


「き、気をとりなおして、さっそく掃除を始めようかな──【福音顕現】(リセプション)!!」



 しゅぱぁああ!!


 体が灼銀の燐光に包まれ、一気に霧散する。淡い光の残照な中から、黒を基調としたメイド服を着たユウタが現れた。


 ……まだ2回目だけど、すごく恥ずかしいんだよな〜。ロングスカートだからまだマシだけど、これがミニスカだったら自殺ものだよ。

 はぁ、この姿に関しては諦めよう。今は自分の仕事を遂行することだけを考えるんだ!!


「よし! まずは掃き掃除からだ!!」


 むん! と気合を入れて袖をまくる。ギフトカードに【掃除道具一式】があったはずだから、それを使おうかな。

 メイド服に包まれた胸に手を当て、昨日引き当てたギフトカードを思い描く。静かに念じていると、胸に当てている手の中に光るギフトカードが現れた。どうやらギフトとギフトカードは、普段体の中に収納されているようだ。クーデルンさんは心の中にあるって言ってたけど、抽象的すぎてイマイチわからないんだよね〜。


 正直考えてもわからないことは置いといて、さっそく使ってみようかな。ギフトカードは念じるだけで具現化するらしいし、簡単だと思うんだけど……



「──あ! できた!!」


 ぽん! 小さい煙と共に、魔女の〇急便に出てきそうな竹箒が出現した。ギフトカードには雑巾やちりとりが描かれている。これも念じれば出てくるみたいだ。


 ……ああ。竹箒から力が流れ込んでくる。メイド服を着た時と同じで、使い方を昔から知っていたような感覚になるんだ。


「こ、これは……!! ありえない性能してるぞ!!!」


 頭の中で情報を整理し終わると、竹箒が秘める可能性に愕然とする。この箒の能力は、僕が|ゴミと認識したものの抹消・・・・・・・・。つまり目の前にあるホコリをゴミとして箒で掃くと、そのホコリを消し飛ばすのだ。ダイ〇ンのサイクロン掃除機も真っ青な性能だね……。

 こんな危ない能力がついているから、生きとし生きるものを直接殺傷できないなんて制約がつくんだ。良い迷惑だよ!


 けど、それを抜きにしても、この箒は便利だなぁ。掃除が一瞬で終わりそうだよ。ついでだし、雑巾も出しておこうかな?



「──ギフトカードよ! 雑巾を与えてくれ!!」



 しゅぽん! 軽快な音を鳴らし、箒と同じように乾いている雑巾と濡れている雑巾が出てきた。それぞれ10枚づつあるようだ。


 ……これも壊れた性能してるなぁ。どんなに拭いても汚れず、破れることのない雑巾。しかも箒と同じで、僕が汚れと認識したものは跡形もなく消し去る。正直ドン引きするほどチートだ。掃除方面では……。


 意外と役に立ちそうなギフト達だが、ギフトカードを解放したことで、さらなる力が体に宿っているのがわかる。



「今ならあの伝説の技をできるかもしれない……!!」



 ふよふよと空中を漂っている雑巾達と魔力のパスをつなぐ。イメージは僕が親機で、雑巾達が子機だ。

 20枚の雑巾とリンクし、メイド服に底上げされている処理能力を全て注ぎ込む。そして自分のうちに眠る可能性を爆発させた──



「──メイド力開放!! 行け、フ〇ンネルたち!!!」



 ヒュン! ヒュン! ヒュン!



 青白い燐光を放ちながら、雑巾たちが縦横無尽に動き回る。ユウタを中心に衛星のように移動し、天井や壁の汚れを殲滅していく。


 ──光速に飛翔し、刹那の時で、(汚れ)を駆逐する


 それぞれが意思を持ったかのように、宙を駆け回る。そして瞬く間に掃除を完了させた。



「──これがメイドの本懐であり真骨頂!! 僕が正義だ!!!」



 ふははは! 家事に関しては向かう所敵なしだ!! 全ての汚れを根絶するぜ!!!


 初めてまともにギフトを使ったせいか、調子に乗りまくっているユウタ。浮遊する雑巾を自由自在に操り、家の中に蔓延るカビを根絶していく。木造住宅であるこの家は、シーシェ達が仕事の合間に掃除するには広すぎる。そのため見えにくいところに、カビやホコリがたまっていたのだ。それを高笑いしながら、箒で消し飛ばし、雑巾で滅却して行った。


 一階から二階にかけて、狂った様に掃除をしていく。ギフトが発動しているせいか、家事をすることが生きがいの様に感じられ、楽しくてしょうがないのだ。そんなフィーバータイムは家の中を新築同様にピカピカにするまで続いた──




 ♢




「はぁ……はぁ……燃え尽きたぜ…………」


 キラーンと床が鏡の様に綺麗になった廊下に崩れ落ちるユウタ。


 ……ちょ、調子に乗りすぎた。最初の方はテンションが青天井だから良かったけど、徐々に冷静になっていく頭で気づいてしまったんだ。メイド服に女装して高笑いしながら箒を振り回すという、今の僕の現状に……。



「また黒歴史に、新たな一ページを刻んでしまった……」



 あああ!! どうして僕は後先考えずに行動しちゃうんだろう。昨日その愚かさを学んだはずなんだけどなぁ。

 幸いなことに家中綺麗になったし、メイド姿を誰にも見られていない!! これは僕の心の中にしまいこんで、事実を隠蔽してしまおう!


 黒い笑みを浮かべながら勢いよく立ち上がる。ユウタにできる家事はあらかた終わってしまったので、シーシェ達が帰ってくるまで自由時間だ。この余った時間を有効に使うためにも、残りのギフトカードを試してみることにする。


「あと残っているのは、『調理器具』・『ネコミミ』・『ウサミミ』と『モノクル』か。さらに痛々しい格好になりそうだけど、ここまできたら今更かなぁ……」


 残り三つのギフトカードも取り出し、じ〜っと見つめてみる。カードに描かれている絵を見る限りでは、単なるコスプレグッズにしか見えない。しかし掃除用具が想像以上のスペックを誇っていたこともあり、残りのカードにも隠された力があるかもしれない。そんな淡い期待を胸に抱き、まずは調理器具から試してみる。

 震える手でカードを握りしめ、先ほどと同様に強く念じる。


 ──ヒュォン


 機械じみた音が鳴り、手の中からカードが光の粒子に変わる。そして日本の実家で見慣れた調理器具が現れた。昨晩シーシェ達が使っていた物は木製が多かった。さすがに包丁などは金属製のものだったが、それ以外の器具はほとんど木でできていた。製鉄技術が進んでいないのか、はたまたシーシェ達の趣味かはわからないが、ユウタにとっては使い慣れた現代の便利グッズの方がいい。その点カードから出てきた見慣れた道具達はユウタの心に平穏をもたらした。


「あ〜……これは便利なのかなぁ? 普段カードにしておけるから持ち運びは便利だけど……」


 シリコンのザルをグニグニしながら思案にくれる。廊下を埋め尽くさんとばかりに溢れる調理器具達と触れ合い、掃除道具の時と同じ様にその権能が道具達から流れ込んでくる。

 掃除道具達はその本来の用途の能力を特化させたものだった。それなら調理器具はどうなるかというと──



「作った料理に特殊効果を与えるか。またなんとも汎用性が高そうな……」



 大まかにだけど、この調理器具で作るときの方法がわかった。基本的に普通の料理をする手順と変わらないけど、途中に魔力を込めることによって様々な効果を付与することができる。簡単に思いつくことをあげてみると、回復や毒を作る。少し工夫をすれば、身体能力や魔力量を一時的に上げることもできそうだ。


 中国の医食同源という言葉を体現できそうな能力だよね。それにこの【メイドの中のメイド】というギフトは、どこまでいっても後方支援系の能力しかないのかな? 叶うならチート能力で無双とかやってみたい……。


 儚い幻想を抱きながら、調理器具達を片付けていく。その際全ての道具に触ったせいか、細々とした能力を把握することができた。随分と量が多いため説明は後回しにしよう。まだ三枚ものギフトカードが残っているのだ。テキパキと進めないとシーシェ達が帰ってきてしまう。

 ようやく回収し終えて一息つく。よく考えてみれば、廊下のど真ん中では落ち着かない。トコトコとカードを胸に抱きかかえ、昨日ディアと一緒に座ったソファーに腰を下ろす。



「残りのカードは装飾品ばかりだね〜。どんな効果があるのか期待と不安が半分づつかなぁ……」

 可愛らしいイラストで描かれているギフトカードがを眺めて、深いため息をこぼす。

 これをつけるとなると、いよいよアキバにいそうな格好になっちゃうな……。というか何で『ネコミミ』と『ウサミミ』なんだろう? 両方耳なのが微妙だよねー。


 やるせない様な、胸がモヤモヤする様な複雑な感情がユウタの中で渦巻いている。

 うガァー!! と自分のうちにある葛藤を吐き出し、ギフトカード達に力を込める。一つ一つ確認するから精神的ダメージを受けるのであって、全てをいっぺんに済まして仕舞えば傷も浅くなるのだ。


 ──キュイィィィィィイン


 三枚のカードが光の粒子へと姿を変え、ユウタの前方に渦巻く。淡い燐光をまき散らした後、現世へと顕現する。



「はぁ……さっさと試すか〜」



 諦観が孕んだ息を漏らしながらも、ギフトを試していく。『これほど鏡がないことが幸いだと感じたことはこれまで無かった』とユウタが光を失った目で語るぐらい、三つのギフトは可愛らしかった。それはもう可愛かったのだ!

 S〇N値がゴリゴリ削れる音を聴きながら、何とか試着を終わらせる。精神的疲労を伴う実験をしたおかげで、かなり有益な情報を得ることができた。


 まず、このファンシーグッズに秘められた権能についてだ。どうやら先に試した二つのギフトカードと違い、ユウタ自身に効果を発揮するギフトである。具体的な能力は以下の通りである。



 ・『ネコミミ』→身体能力の強化

 ・『ウサミミ』→脚力、聴力の特化強化

 ・『モノクル』→万物の鑑定スキル



 直接相手に危害を加えることはできないけど、これで逃げ回ることはできそうだね!! ただ、ネコミミつけて逃げ回る僕……。体は無事でも心はズタボロになりそうだ。

 耳グッズシリーズはさて置き、モノクルの権能は強力だと思う。僕に圧倒的に足りないこの世界の知識について補完してくれるし、上手く使えば転売でガッポガッポ稼げそうな予感がするしね〜。


 仄暗い笑みを浮かべながら、ギフトカードに戻していく。|【メイドの中のメイド】《ドレスアップ》に付随するギフトカードが有能なのはわかったんだけど、問題なのが恥ずかしくて人前で使えないんだよね。どうしたもんかなぁ〜……。


 どっかりとソファーに深く座り直し、体に溜まったストレスを息と共に吐き出す。


「結構疲れたから少し休憩しよう……」


 以外に疲れがたまっていたことに気づき、そのままソファーに横になる。すると途端に睡魔がユウタを襲い、意識を緩やかに沈めていった

次回のお話は、料理を中心に行きたいと思います。ようやく能力を生かせそうです! ついでにサービスシーンも入れられたらな〜と思っています!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ