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機械仕掛けの大精霊 オートマチック・エレメント  作者: ロングフイ
七章 力と技と術
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第74話 邪の来し方、力の行方

「おはようリオ……あれ、イレアさんは?」

「ああ、おはようトーヤ。イレアは今日休みだよ」


 翌日。まだ眠っているイレアを残して、俺とヒナは学園へ行った。心配なので俺も看病していたかったが、その役目は朝に俺達と入れ替わりで家にやって来たソージア先生と交代となった。今日彼女が受け持つ授業は午後からなので、それまでは看ているとのことだ。


「何かウンディーノ家の用事?」

「いや、一昨日の討伐演習でちょっとな。家で休んでるよ」

「うそ、大丈夫だった? お大事にって伝えて欲しいな」

「分かった。でもちょっと消耗し過ぎて眠ってるだけだよ。トーヤの方はどうだった?」

「こっちはみんな無事だけど、話には聞いてた人型の邪霊(イビル)に初めて遭遇したよ。大きさはそこまででもないけど、やっぱり二足歩行ってのは想像よりビビるね……」


 トーヤ達の班は俺達第一班ほど遠出せず街道の周辺でいつも戦っているらしいが、人型邪霊(レギオン)はそんな場所にまで進出しているようだ。不穏なものを感じる。


「あ、今日演習授業あるね。イレアさんいないけど、リオどうする?」

「んー、俺もちょっと調子悪いし、見学にするよ」


 まだ完全に回復していないのも事実だが、適当な理由でその日は授業をサボる事にした。討伐演習に出ているおかげで授業の評価が免除なため、先生に咎められる事も特に無かったのは幸いだ。

 ……決して、ペアを組める人がクラスにいないからではない。断じて違う。




 放課後。イレアが一日いない事で思い知らされた自分の交友関係の狭さにちょっと凹んだ俺は、一緒に帰るヒナを待っていた。後で来たソージア先生に聞いたのだが、イレアは午前中には目を覚まさなかったようだ。

 少し時間があるので暇つぶしがてら歩いていると、足は自然と寮の庭へ向かう。ここを離れてまだ三週間だが、既にちょっと懐かしい気分だ。


「……って言っても、ティフォ先輩と修行したくらいの思い出しか無いな」


 初めて来た時は設備に驚き、凄い場所だと思ったものだ。よもや半年足らずで出て行くことになるとは……いや、夏休みもいなかったし、実質四ヶ月くらいか? しかもティフォ先輩と一緒に住んでたのってたった二ヶ月だ。よく考えたら感慨とか全然無いな。そもそも先週イレアと来たばっかだし。


「そういや先輩、最近何して……いや待て、前も同じ事あったなこれ?」


 あの人が姿を現すのは、こういう時だ。というか確か精霊術で俺達の様子を伺っているんだっけ? であれば。


「……おーいティフォ先輩、いるなら出てきて下さーい」


 虚空に向かって名前を呼ぶが、当然返事は無い。滅多に人が来ない場所だとはいえ他人に見られてたら恥ずかしいな。馬鹿な事をしたと思い、待ち合わせ場所に戻ろうと踵を返して呟く。


「ま、流石にそう何度も「呼んだ?」うゎあっ!?!?」


 振り返る! そこには金髪碧眼の美青年!


「やあ、久しぶりー」

「マジで出てくる奴がいるかよ!!!」



■□■□



「俺だってさぁー、驚かそうと思ってやってる訳じゃないのよ」

「無意識なら尚更酷いですね」


 驚かされてちょっと癪だったので無視してヒナの所へ戻ろうとした俺を引き止め、ティフォ先輩はそうボヤいた。こんなやり取りも何回目だろうか。


「んで、呼んだって事は何か用があるんじゃないの?」

「……特に無いですよ。そういう先輩こそ、わざわざ来たからには理由があるんですよね? てか最近何してたんですか?」

「勿論。俺が公国に戻って来たのはちょっと前に呼ばれたからでね。救援要請ってやつ?」


 救援要請。随分ときな臭い言葉に、ふざけた空気も鳴りを潜めた。


「向こうとの交渉は一段落付いたんだけどさ、やっぱりその程度で制御はできないって事よ」

「ドラヴィドの軍が攻めて来るんですか?」

「いや、()()軍じゃない。それに、一部の人間を狙って闇討ちを謀ってるだけだ」

「それって……」

「うん。最優先の標的では無いにしろ、リオ君もターゲットの一人だ。当然、お姫様と妹ちゃんもね」


 狙われている。留学生や母さんの事でも手一杯だと言うのに、どこの誰とも知らない輩が襲ってくるかもしれないと。先輩が帰ってきたのは俺達を守るためなのだ。


「……ありがとうございます、わざわざ。でも先輩だって敵の標的なんでしょう? ドラヴィドからしたら敵国に逃げた元王族なんですから」

「まあね~。だから危ない敵地から逃げて来たってのも帰ってきた理由の一つな訳。ま、俺はどこにいても変わらんけどね。こっちで世話になってる人に呼ばれたってのが主な理由さ」


 救援要請というのは、彼の支援者からのものらしい。本人は支援者ってより従者のつもりみたいだけどね、と語る先輩は何か言いたげだ。何かクイズを出すかのような、子供の悪戯のような笑みである。薄々分かってはいたが、やはり俺の知っているあの人が先輩の支援者らしい。そうなると、彼の色々な関係性も腑に落ちる。


「それより、そっちもヤバいらしいじゃん? リオ君の悪ーい噂が広まってるとか」

「ただの噂ですよ。そのうち消えますって」

「はっはっは、俺も噂はされる方だったから分かるよ。あんなの気にしないに越した事は無いからな~」


 ひとしきり笑った後、でも、と先輩は少し真剣な顔で言った。


「留学生とやらが怪しいのは確かだ。人が集まる元霊祭では絶対に何かが起こるよ」

「……肝に銘じます」

「ん、それがよし。俺もその時には協力するから、身の回りにだけ注意しとけよ」


 そう言って先輩は夕闇の空に消えていった。どこで寝泊まりしてるのかも分からないが、またひょっこり顔を出すのだろう。

 結局俺が逆に待たせてしまってヒナに怒られたが、二人で迎えの車に乗って家路に着いた。先輩に捕まっていたと言い訳したが、ヒナも今更驚く事も無く呆れられるのだった。




「ただいま」

「ただいまー!!」


 二人して小走りになって玄関をくぐる。俺達に気付いてリビングの方から歩いて来る音はソフィーさんだろう。


「お帰りなさいませリオ様、ヒナ様」

「お姉ちゃんは!?」


 食い気味にヒナが尋ねると、ソフィーさんは優しく微笑んだ。と同時に階段の上から足音が聞こえる。しかし俺達がパッと顔を向けるより早く、一転してソフィーさんが足音の主に向けて声を張った。


「お嬢様、無理はなさらないで下さいっ! ……すみません、二階に参りましょう」

「は、はい」


 ちょっと驚いて彼女に付いて行くと、


「お帰りなさい……リオ、ヒナちゃん……」

「イレア!」

「お姉ちゃん!」


 壁に手を付き、弱々しく立つイレアの姿があった。(やつ)れて見えるが、丸二日ぶりに起き上がったのだ。当然だろう。


「お嬢様、ベッドにお戻り下さい。お食事は後で運びますから」

「ううん、大丈夫。ごめんね二人とも……心配かけて。もう大丈夫だから――っとと」

「イレア、無理はしないでくれ。まだ回復しきってないんだろ?」


 よろめくイレアをソフィーさんは受け止め、肩を持って部屋に押し返す。立ち上がるのもやっとなのだろう。イレアが気付かないように静かに帰ってくれば良かったと後悔したが、イレアも俺達が帰って来るのを待っていたに違いない。耳を澄ましていたんだろうな。


「お姉ちゃん、今は寝てていいから。お話はまた明日ね?」

「……うん。ありがと、ヒナちゃん。ごめんなさいソフィーさん」

「はいはい。お二人に会えて嬉しいのは分かりましたから」


 再びベッドに寝かされ、イレアは恥ずかしそうに顔を覆う。病気の時に気弱になるのは仕方ないな。俺も覚えがある。


「ではお嬢様、またお夕飯の支度ができたらお声掛けしますね」

「はい……おやすみ、みんな」


 部屋の明かりを消し、俺達は階下に向かう。


「ソフィーさん、イレアが起きたのはいつ頃ですか?」

「つい先ほど、一時間前くらいです。ソージア様が看病して下さった午前中には目覚めませんでしたが、兆しはあったようで。目覚めてしばらくは、必死にリオ様を探してらっしゃいましたね」

「そうですか……」


 イレアが目覚めた時、彼女の感覚からしたら氷獄の楔コキュートス・スフィーナを使用した直後なのだろう。あの時はお互いに精神が混ざり合って混濁していた。だから側にいたはずの俺の事を呼んでいてもおかしくはない……と思う。


「自分の体力や状況も分からずに飛び出そうとしていましたので、取り押さえるのに苦労しました。あの無鉄砲さは……ゴホン、失礼しました。あの時のお嬢様は錯乱状態でしたので……」


 使える主への愚痴を吐いてしまう程だったのだろう。それなら俺達が帰って来た時に寝室から降りてくるくらい、大分落ち着いたものだ。




 その日の夜中。俺はふと目が覚めた。昨日も今日も大して動いていなかったせいだろう。何となく階下に降りると、明かりと物音が。誰か起きてるのか?


「――イレア、起きてたのか?」

「あ、リオ……」


 台所に佇んでいたのは、昏睡から覚めたイレアだった。ソフィーさんによれば夕食のスープパスタは完食したと言うが、足りないのだろうか。


「お腹空いてたのか?」

「う、うん」


 何を食べるつもりだったのか気になってしばらく見ていたが、食品庫を前に右往左往するばかりだ。……そういえば、家事は全くできないんだっけ。


「なんか作ろっか?」

「! いいの?」

「俺も眠れなくてちょっとお腹空いたからな」


 消化に良いものは……と考え、床下の貯蔵庫から根菜と鶏肉を取り出し、適当に細かく切って煮込む。少し薄目に味付けをして出すと、グウゥとどこからか奇妙な音が鳴った。目が合ったイレアはパッと俯く。


「召し上がれ」

「いただきます……」


 どうやらかなりお腹が空いていたようだ。黙々と食べ、あっという間に完食してからイレアは顔を上げた。


「ごちそうさまでした。……リオ、ちょっといい?」


 自分の分を食べながら目線で促し、イレアは話を続ける。


「一昨日……だよね、討伐演習の日。あの時の事、覚えてる?」

「勿論。俺の生命力をイレアに渡して、それから――」


 鮮明に思い出せる。感覚、意識、記憶、そして精霊術の共有。言葉にせずとも分かる。あの時イレアも同じ状態だったと。


「うん。やっぱりリオも覚えてるよね。私の記憶とかが伝わったんでしょ?」

「ああ、色々とな。……色々、ね」


 今のやり取りで、お互いの感情がダイレクトに伝わってしまったと理解した。互いに暫し押し黙ったが、気恥ずかしさから来る沈黙を破ったのはイレアだった。


「私ね、リオの記憶を見たんだ。その――リオが見た、記録を。大精霊(エレメント)から受け取ったものを」

「本当か?」

「うん、眠ってる間に夢で見たの。リオの先祖っていう男の人の話とか、大精霊に関する事とか……世界の過去と、真実も」


 そうか。俺達は互いに記憶の表層を共有したのだろう。だから俺はイレアの直近の記憶や強く覚えている事を見た。そしてイレアは、俺の記憶の一番浅い部分――無理矢理後付けされた大精霊からの情報を読み取ったのだ。


「リオの言ってた事も全部分かった。でも、敵がどうとか使命とかってのはまだピンと来てないわ」

「まあ俺もきちんと理解してる訳じゃないからな。とりあえず説明が省けたって事でいいか? 今までの俺の話もちゃんと伝わってるか不安だったし」

「そうね。ただ、客観的に見たからこそ思った事があるの。一つだけ言わせて」


 少し不安げな眼差しでイレアは、


「その男の話は――本当に、信用できるの?」


 今まで俺の頭の片隅にもあった憂慮を口にしたのだった。



■□■□



 翌朝。「体が(なま)るからちょっと無理してでも行きたい」と張り切るイレアを止められず、俺達は三人で学園へ行くことになった。何かあれば絶対にお願いします、とソフィーさんから念を押されたあたり、昨日の錯乱ぶりは相当だったのだろう。俺が注意しておかねば。今日は演習授業が無いとはいえ、心配である。

 そして中等部へ行くヒナと別れた後、教員棟の前でばったり会ったソージア先生も驚いた後に苦い顔を浮かべた。


「おはようございます、ホムラ先生」

「イレアさん、貴女今日も休むってソフィーさんに聞いてるんだけど?」

「ごめんなさい、止めたんですけど……」


 溜息を零すソージア先生は、イレアが来ると聞いていなかったらしい。彼女が自分の意思で無理をしたんです、と殊更に強調するも、君が止められなくてどうするのよ、と責める視線だ。


「まあいいわ、本当に無理しないで頂戴ね。くれぐれも頼んだわよリオ君」

「大丈夫です、ちゃんと見ておきます」


 病人扱いされて不満顔なイレアだが、今だけは大人しくして欲しい。でも、もし俺が同じ立場だったら来ちゃうんだろうな。気持ちがわかる分、フォローせねば。




「おはようトーヤ」

「おはようございます、トーヤさん」

「おはよう、二人とも。イレアさんはもう大丈夫なの?」

「うん、もう平気で――」

「いや、まだ安静にって感じだよ。何かあったらすぐ早退させるから、その時は先生に連絡お願いな」


 問題無いと主張するイレアを遮って話すと、トーヤは苦笑した。出席を確認する委員長には伝えた方が良いと思ったのだが、何か変だっただろうか。


「あはは、今日はイレアさんが無茶する日なんだ。いつもと逆だね」

「なっ……俺がいつも無茶してるって?」

「してるでしょ?」

「してるわね」


 ……そう強く言われると否定できない。この前の討伐演習だって、一瞬とはいえマテリアル・オーダーを二つ同時発動なんてことをぶっつけ本番で初めてやった。何か強くなるためのヒントが見えたような気がしたけど、あれこそ火事場の馬鹿力ってやつだ。今はできないし、やりたくもない。


「まあ二人とも無理しないでねってことで」


 そう纏められた俺達は苦笑し、チャイムの音を聞いて席に着いた。




「先週お伝えした通り、今日の授業では特別講師の方をお招きしています」


 今日の一限目は精霊術学の授業。歴史と兼任しているケルヤ先生は、開口一番にそう言った。はて、なんのことだろうか。


「トーヤ、そんな話あったっけ?」

「言ってたよ。また授業聞いてなかったでしょ」

「ごめんって……」


 隣に座るトーヤにこっそり尋ねるが、怒られてしまった。不味いな、最近全然授業に身が入ってない。冬休み前のテストが今から不安だ。勉強しないと。

 そんなことを考えているうちに、先生に招かれて一人の老人が入って来た。あれ、どっかで見た事があるような?


「それではお願いします」

「承りました、先生。皆さん、本日はお招き頂き感謝します。私はシルフィオ家で邪霊の研究をしております、ストフレッド・ケイヴ・シルフィオと申します」


 思い出した。人型邪霊(レギオン)と初めて戦った後に、シルフィオ家に持ち込んだ残骸を解析した人だ。


「皆さんの中には討伐演習で実際に邪霊と戦ったことのある方も多いでしょう。そうでなくとも、昨今は国境内に邪霊が出現することが増えてきました。先月には大規模な騒動があったとのことで、皆さんにも邪霊の知識をしっかりと身に付けて頂くために、僭越ながら講師として参じた次第でございます」


 しつこいくらい腰の低い挨拶で、彼はそう言った。シルフィオ家の彼が、学園――ノーミオ家である学長に招かれた。なるほど、これは巫女家の(しがらみ)は関係無さそうだ。討伐演習に参加する生徒が減っているってソージア先生も言ってたし、その対策も兼ねているんだろう。もちろん、それも元を正せば学長の企みなんだけど。


「さて、邪霊が大まかに機械系と生物系に分類されることは皆さんご存知かと思います。前者は行動パターンが単調ですが、弱点が分かりにくい。後者は複雑な動きをし、個体間で連携をとる様子がありますが、主に頭部が弱点となっています。以前発見された人型邪霊(レギオン)は生物系ですが、より高度な連携に加えて銃と呼ばれる武器を使います。これは火薬を使って金属の弾を飛ばすという非常に原始的な仕組みですが、精霊術並みの威力と速度を持ちます。対処法としては水系統の術でそもそもの発射を防ぐか、弾丸から身を守る壁を作るなどです。注意点としましては、精霊術の気配のみを警戒していると不意打ちをされます。既に何名か怪我人が出ているとお聞きしました」


 討伐演習に参加している生徒達はふんふんと頷いているが、それ以外のクラスメイトは実感が無さそうだ。もし人型邪霊(レギオン)が国境内に現れたらパニックになりそうだな。俺も最初に遭遇した時は精霊術だけに気を取られて食らってしまった。


「また、先日の討伐演習では新たに球体型の邪霊が目撃されました。上空に浮遊し、真下の人間に粘着性のある液体を噴出したようです。幸い怪我はありませんでしたが、固まった液体を取り除くのに時間がかかり、その間に他の邪霊との戦闘になったとのことです。液体のサンプルを持ち帰って調べたところ、大量の水で洗い流すと溶けると分かりました。水の精霊術を使える者が同行するのがよいでしょう。尚、本体に攻撃が通用した様子は無く、そのまま飛んで逃げたと報告されています」


 おや、知らない情報だ。やはり俺達がこの前初めて見つけた虫型のといい、最近やたらと新しいのが出てきてるみたいだな。


「他にも報告はありますが……一つ一つ例に挙げればキリがありません。私から皆さんにお願いしたいのは、邪霊と戦う際の心構えです。新種の邪霊がこれからも発見される可能性は非常に高いです。それらを倒すことも勿論大事ですが、遭遇した時は無闇に戦わず、まず観察をしてください。そしてその結果を持ち帰って分析し、全体に波及させることが我々の使命です。邪霊だからといってただ忌避して遠ざけるのではなく、対処すべき脅威として向き合うことが求められます」


 無闇に戦うな、か。ちょっと俺にも刺さる話だ。毎回行き当たりばったりで戦ってるしな……


「残念ながら、この国では大人の方ほど邪霊への考えが凝り固まっています。ですので、若く力のある皆さんに正しい知識と理解を持って頂きたいのです。それでは具体的な事例の紹介に移りましょう」


 そう言って黒板にチョークで絵図を描き、彼は邪霊ごとの特徴や弱点、対処法を解説していくのであった。


 ――そんな時、ぼんやりと思い付いてしまった新たなアイデア。形にするにはまだ遠い、何となくの発想。しかしそれが禁忌の道と知ることも無く、俺は深い扉に手をかけてしまうことになる。

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