森の相談
101話 森の相談
「オーク鬼は、人を襲うのか」
「奴らは南方から、負われてこっちに住み着いたんだ。狩猟なんかもしてるが、人間嫌いだ。見つかれば殺られる」
「じゃ、オークの巣より向こうの人間はどうしてるんだ」
「それは、わからん。おまえら、知ってるか」
「どうだろうな。俺もあいつらが来てから向こうはどうなってるか……国境越えて南方の何処かの国にでも逃げてるかもな。たしか、町が一つに村がいくつかあった」
「この先に町があるのかキャサリン」
「いつ出来たのかしら、あたいは知らないよ」
「新しい町だ。が、オークどもに襲われて、今はどうなったのか……」
「だとさ、ここから先に行くなら命がけだよ。やめときな」
「怪物専門の狩人なら、持ってくとこ持っていけばいい値になるぞオーク鬼……あれって、怪物狩猟の許可証を持ってねーと売れねーんだよな」
「私持ってるよ。実は若い頃怪物狩猟をやってたんだ。オヤジが狩人だったから若い時に手に入れた」
「おい、まさかオークを狩るつもりか? サルやクマとは違うぞ」
「わかってる。2、3匹ぶっ殺したことがある」
「オークはどれくらい居るんだ」
「ゴーガの大洞窟を寝ぐらにしている。50くらい居るんじゃねーか」
「けっこう居るな……」
「あんた、クララだっけ。一緒にやらないか。稼ぎは山分けだ」
「おい、ロラン。ソレはいいが獲った獲物を何処で金にする。この先の町に買い取り専門店があるとは限らねぇぜ」
クララが薄笑いを浮かべ言った。
「実は私はクララじゃない。まあ、時と場所によって名前を変えてるんだが。これからはリンダと呼んでくれ、リンダ・チュルンだ。街道に戻れば大きな町がある」
「町なんかあったか?」
「何処を通って来た?」
「港町からの街道だ」
「なるほど、この森へ入ると手前に途中で別の街道へ行く小道があっただろう。そこへ入ればすぐに森をぬけ町がある」
「カンバーだね」
「キャサリン、知ってたのか」
「ああ、でもそっちには行かない方向だから」
「どうする……」
「私はやる。おまえらは」
「オークを狩るってか、しかも50……ホントにやれるのか」
「無理にやらなくてもいーぜ。分前がふえるからな」
つづく




