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めざせアポリナ!

100話 めざせポンリナ!


 港町の巨大女神像の手が壊されたため王都から役人来た。

 現警備兵隊長は職務怠慢と隊長から格下げされた。

 破壊した罪人死亡。罪びとは無し。

 港の女神像はパスキン国にとってかなり重要視された文化私財でもあったので、それを護れなかった警備隊長に出世などありえなかった。


「で、あの子たちは、無事町から出たのかい」

「ああ、彼らが来たら町の中が、ずいぶん静かになった」

「まあ、それも少しの間よ。港町は荒っぽいのが多いからね。そいつらをたばねる頭しだいさ」

「役人も変わるらしな。前のはろくなもんじゃなかったからな。町は変わるな」

「どうかねぇ」



 街道を歩くロランたち。


「町に居たんで旅費が大分減ったな、近くで狩りでもして稼がないとならないな。キャサリンの居た村まではどれくらいかかるんだ」


 歩くのがきついと言うキャサリンに牧場に居たラン馬という馬とヤマジカのあいの子馬を買い乗せている。

 普通の馬よりひとまわり小さいので扱いやすいらしい。

 キャサリンの前にアニタも。

 両脇にルルとエスタが歩く。ミシェールは相変わらず一番後をてくてくと。


「やっぱり、馬は楽ちんだロラン!」


「村はパスキンの南方だ、けっこう遠い。そうだね徒歩だと7晩くらいか……」


「とりあえずパスキン国内なんだな」


「まあね、辺境だから環境は南方に近い」


「おい、街道がここから急に細くなってるぞ、これじゃ通い馬車とか通れねーな」


「ここから先は僻地だ、国も手を出さない無法地帯よ、あたいが居た村は逃亡した罪人だらけの村だった」


「でもよ、そんな村に大きな教会があるのはどうなんだ。村の住人はそんなに信心深いのか?」


「う〜ん。あたいが物心ついた時にはあったから、あの教会がなぜあるのか知らないわ」


「山賊でも出そうな道ね」


「ンナもん出たら逆に金巻き上げてやる。人の方が狩りより楽だ」


「手応えは野生動物の方がある」


「ブタやクマは金にも腹の足しにもなる。人はいろんな意味食えねぇからなー」



「食ったら美味そうなねえちゃんたち連れてるじゃねーか」


「ウワサをすればってな。出たぜ」


 見るからに山賊な、男が五人。と、後ろにいるのは女か。


「あっおまえたちは!」

「どうした、知り合いか?」


「おや、あんたミンに……女たちは?」


「ああ、渡した。それからすぐに戻った」


「で、こんなトコでまた山賊かぁクララ姐さん」


「どうすんだ、こいつら」

「やめときな、ヘタしたらあんたら皆、死ぬよ」


「なんだ、姐さん。俺らを殺人鬼みたいに」


「似たようなもんだろ」


「似てない、ぜんぜん違う。ティア、そうだよな」

「殺人鬼……何度か言われた」


「言われたのかよ」


「連中を見た目で判断したらひどい目にあうよ。引き上げよう」


「あ、待てよ。あんた、この辺に詳しいかい?」


「最近来たからね、あまり詳しくない。何処へ行くつもりだい」


「果にあるアポリナという村に行くつもりだ」


「そこへ行くまでに死んじまうぞ、この先にオーク鬼の巣が出来た。私らがここで旅人を止めてるのは善意みたいなもんだ」


「オークだって」


               つづく





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