夏休みその5
「やっぱもうちょい長めの方が良かったかなぁ〜晶くん的には短めの方がいいって言ってたけど……どうかな?」
多分晶くんの短い方がいいって言うのはちょっと違う気がします。
短い方が洗う手間省けていいよねって事だと思います。
もちろんそんな事口が裂けても言えませんが。
「い、いいと思います、柚木さんは顔を小さいですし足も長いので全体のバランスが凄くいいです」
「本当に!?ならよかった〜後はこの髪型に似合う今流行りのコーデを決めるだけね!やっぱ夏だしショーパンかな?」
柚木さんを見ていると妬いてしまいます。
私みたいなのが本当に勝てるのか不安で仕方がないです。
けど私は決めたんだから。
拳をギュッと握り柚木さんのスキップの後を追います。
「あれ?あれって大谷くんだよね?それに隣にいるのは二年生代表の山吹さん?二人でなにしてるんだろ?」
二人はなにやら深刻そうな話をしています。
そういえば前に会った時、晶くんのことを探していたような……ここでまた足止めくらっても嫌なので迂回しましょう。
「柚木さん、あっちにドーナツあるので買っていきませんか?私小腹空きました」
「え!?本当に!?やったー!食べる〜!私中にクリーム入ったやつがいい〜」
!……一瞬大谷くんにこちらを見られた気がしますがわざわざ追ってくることはしなさそうですね。
早いとこ女性用のお店に入ってしまいましょう。
やや早足でミスドに入り会計を済ませる。
ポイントで払えるのは本当に便利ですね。
食べ歩きながら服屋さんに入りこれで一安心です。
「じゃあ私ちょっと似合いそうなの見てくるから〜山口さんも好きに見てて〜良さげなのあったら声かけるから〜」
私は手を振替して適当に腰を下ろす。
柚木さんが家に来てもらって本当に助かってます。
現状では私の順位が38位の15万ポイントの支給で晶くんがほぼ最下位で0ポイントこのままだと二人で15万ポイントと一月暮らすにはやや工夫を凝らす必要があるのですが柚木さんが来てくれて順位は61位で12万ポイント、そしてその所有権を私に譲ってくれたので合計して27万ポイント。
一人当たり9万ポイント近く使えているので貯金も出来ますしそんなに工面しなくてもなんとかなる状態になってます。
物価も上がる一方なのであんま安心は出来ませんが晶くんと二人きりの時は私も今の順位より下だったので結構大変でした。
ちなみに昔はドーナツも一個100円で食べられたらしいです。
今だと3〜4倍くらいの値段はしますね。
一応学校側に私たちの同居が認められているので支給品もあります。
遠藤先生が色々と手を回してくれたみたいで本当に感謝です。
ちなみに貯金はこう言った時ように使わせてもらってます。
休日みんなで出かける時にはもちろんポイントを使いますしたまに私用な物も買いますが多少は許してもらってます。
なんせ稼ぎ頭ですからね、えっへん!
そんなドヤ顔をしていると柚木さんがカゴに洋服を入れてこちらに近づいてきています。
……あれ?
「これ全部ですか?」
「うん!今年の夏はこれで越すつもりよ!来年はもうちょっと欲しいかもねー」
彼女の女子力を舐めてました……。
あ、下着は結構大人っぽい……。
「わ、私もちょっと下着欲しいかもです!」
「うん!一緒に選ぼっか!」
こうして私たちはショッピングモールを後にしました。




